今日のポイント
他者信頼のまとめ
今回は、他人を信頼する話の第三回です。
第一回はこちら
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アドラー心理学⑰他人を信頼するってどういうこと?
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第二回はこちら
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アドラー心理学⑱他人を信頼するために、すべての人を尊敬する
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他者信頼とは、他人を無条件に信じる事です。
これを理解する為のキーワードは3つでした。
無条件・尊敬・信じる
今日は、3つ目の「信じる」を解説してから、
最終的な他者信頼のまとめをします。
まとめをした結論から先に述べておきます。
すべての人を尊敬して
自分も尊敬されることを
あきらめずに期待し続ける
これが他者信頼です。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
信じるとは期待すること

他人を『信じる』ことが、どういう行動なのか解説していくよ。


前回は仕事を怠ける人と勉強しない子供を例に出したから、今回もその流れでいくよ。
忘れていたら思い出しておこう。
前回の内容
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アドラー心理学⑱他人を信頼するために、すべての人を尊敬する
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アドラー心理学での『信じる』の意味を教えてほしいわ。


ぼくは『期待する』という言葉に置き換えた方が、わかりやすくなると思ってるよ。


相手がもっと、真剣に仕事に取り組むことを期待する。
子供が努力して、成長することを期待する。


『相手の正しさ』や『そのひとらしさ』を無視した強制は反発される。


放置してしまったら、相手の主張と、自分の主張との間の距離が縮まらないと思うわ。


相手を放置するのは、自分の正しさを主張せずに我慢することになる。
これでは『自分らしさ』を無視してしまうことになるね。
自己犠牲は続かないし、お互いが幸せにならないと意味がない。




前回の話では、そこで相手の立場を理解しようとする「共感」を使って近づくべきだと言ってたわね。


自分の主張をわかってもらいたいなら、まずは相手の主張を理解する努力をするべきだ。
勉強しない子供には勉強しない理由がある。
自分と相手の立場を入れ替えて想像して、その理由を理解しないとね。




アドラー心理学では、他人との距離を縮めるにはこれしかないんだ。
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アドラー心理学⑨「横の関係」で生きるひとは他人と対等につきあう
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だから、まずはこちらから相手の正しさを理解するということね?


「勉強しろ!」と言う前に、子供が持っている勉強しない正しさを理解しないといけないんだね。
そして『共感』ができたら、次のステップの『尊敬』に進めるんだ。


共感は頭の中でやることだ。
それを尊敬という、相手に見える形の行動に移すことができれば、
さらに次のステップの「信じる」に進むことができる。
『信じる』がどういう行動なのか、まだ結論を聞いてないわ。


ぼくは『信じる』は『期待する』に置き換えられると言ったね。
信じるとは、期待すること。
じゃあ相手に何を期待するのか?
自分の正しさを認めてくれること
これを相手に期待するのが『信じる』という行動なんだ。
そういうことね。
お互いの正しさを認め合うために、まずはこちらから相手の正しさを認めて、その人らしく成長できるように気づかう。
これが尊敬ね。
そして、相手もこちら側の正しさを認めてくれることを期待する。
これが信じるということね。


だから、相手を信じ続けるには尊敬が欠かせないんだ。
相手が歩み寄ってくれることを『信じる』しか道はないわね。


相手を尊敬できれば自然とできるようになるはずだ。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
尊敬して、尊敬される
前回の話に、この『信じる』の話を付け加えれば『他者信頼』が理解できるのよね?


一言でまとめてみるよ。


自分も尊敬されることを
あきらめずに期待し続ける
これが他者信頼だ。
他人を無条件に信じるという事だ。


誰に対しても、裏切られることを恐れずに、自分の正しさを認めてくれることを、期待し続ける。


オレがこんなにお前を愛しているんだから、お前も愛情を返すべきだ。
そんな男はダメだ、オレの方がお前を理解している、とかね。
まぁたしかに、相手を尊敬するのが他者信頼なんだから、ストーカーにはならないわね。


尊敬するというのは、自分の正しさを押し付けるのではなくて、
相手がそのひとらしく前向きに成長していけるように気づかう行動だ。
ストーカーはそんなことしてくれないよね。
無条件に他人を信じようと思ったら、相手のどんな反応も受け入れる必要があるんじゃない?


相手がどんな反応をしても、それはそのひとらしさなんだ。


他人は、自分の期待を満たすために生きているのではないからね。
他者信頼のまとめ

無条件 信じる 期待する
もう手がかりは出尽くしたんじゃないかな。


他者信頼とは、他人を無条件に信じること。


相手に共感できれば、それが尊敬と横の関係につながるのよね。
共感を使って横の関係の生き方を身に付ければ、すべての人を尊敬できる。


すべての人に対して出来る共感が出来るようになれば、他人との間に横の関係を作れて、すべての人を尊敬することにつながる。
たとえ自分に都合の悪い反応をされても、そのひとらしさなんだと尊重して受け入れる。


『他者信頼』の出発点は、相手の『そのひとらしさ』を受け入れることなんだね。
すべての人を尊敬した後の話が今日のテーマだったはずね。


すべての人を尊敬できれば、あとは相手を信じるだけだ。
すべての人を尊敬して、期待する。
自分も尊敬されることを期待する。


ここで初めて『自分らしさ』や『自分の正しさ』が出てくるんだ。
これで他者信頼の目的を達成できるようになるね。


これが他者信頼の目的だ。
自分も含めて、みんなで幸せになるには、これしか方法はないんだよ。
まずは相手の『そのひとらしさ』を受け入れて、共感する。
すべての人に対して、共感する態度を身につければ、横の関係の生き方ができる。


つまり、すべての人が、そのひとらしく成長していけるように気づかうことができる。


でも、期待し続ける‥‥


アドラーが言うことはもっともだけど、きびしい生き方だよね。


でも自分が正しいと思っていることを否定されると、やっぱり反発する気持ちが生まれてしまうね。
まだまだだよ。


大事なことは時間をかけないとね。


でも長くなりそうだったら何回かに分けて話そうかな。
次回を動画で確認
次回に進みます
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