今日のポイント
無条件に他人を信じる
アドラー心理学が目標とするのは、
1・ありのままの自分を受け入れて
2・他人を無条件に信頼して
3・見返りを求めず他人に貢献できる
そんな人になることです。
共同体の中に自分の居場所があるという感覚を
身に付ける為に必要な3つの行動です。
今日はその2つ目の「他者信頼」を解説します。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
信頼するとだまされる?



だから3回に分けて話すよ。
今日は短めに終わらせるつもりだ。
内容は、前回の『自己受容』よりはわかりやすいと思うよ。
言葉の意味はもちろんわかるけど、具体的に何をすれば良いのかよくわからないわね。


「信じる」という言葉は、いろんな意味を持ってるしね。


「無条件に他人を信じなさい」と言われても、嘘ばっかりつく人は信じられないよね。


だまされたり、裏切られたりするんでしょ?


誤解されないように解説するよ。
みんなと仲間になれる



そして、アドラー心理学が目標とする人物像から考えると、
「社会と調和して暮らせる」
「他人を仲間だと感じる」
この2つを達成する為の行動だね。
社会と調和して暮らすこと
他人を仲間だと思えること
この2つの助けになるって感じ?


そして、他者信頼ができれば、次のテーマの「他者貢献」がしやすくなるんだよ。
受容 信頼 貢献 の3つは、完全にループしてるんだったわね。


前回の自己受容も、他人を仲間と思えるきっかけになるんだけど、
他者信頼はもっと直接的なんだ。

YOUTUBE【ゆっくり解説】
他人を無条件に信じるとは?

簡単に言うと他人を無条件に信じるということだね。
普通は条件をつけないと信じられないんじゃないの?
絶対に返してくれなさそうな人に、お金を貸したりできる?


クレジットカードを作りたくても、「この人は返すはずだ」という信用がないと審査で落ちちゃうね。


裏切られるかもしれない、と感じたら信じない‥‥


信頼というのはそういう条件を付けずに信じることなんだ。
信用と信頼は違うんだね。
誰にでもお金を貸してたら、クレジットの会社は倒産してしまうわよ。


クレジットの会社の目的は利益を出すことだから『信用』でいいんだ。
でも、きみの場合は目的がちがう。
他人を仲間と思えるようになることが目的だから『信用』ではなくて『信頼』しないといけないんだ。


まぁ、わかりやすい話だから構わないけど。
以前、アンパンマンの話をした時に、僕が言ったのを覚えてるかな。
「自己犠牲は続かない」
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アドラー心理学⑥自己犠牲のヒーロー・アンパンマンとアドラーが出会ったら
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えーっと・・・
たしかその時もお金の話だったわ。
百万円持ってて、困ってる人に十万円ずつ渡してたら、そのうち自分が困ってる人になっちゃうって話?


余ってる分をあげる、というふうにしないと、最終的に自分が困る。




そうじゃない場合は、無条件に他人を信じるんだ。
怠け者を信じて、仕事を任せるの?


裏切られるのイヤなんだけどな‥‥


もったいぶらずに全部教えてよ。


これが出来るようになるためには、相手への「尊敬」が必要なんだ。
相手を「尊敬」する
わたしは相手を尊敬してないから、
勉強を監視してしまう
仕事を任せられない
そう言いたいの?


他人を尊敬できなかったら、信頼もできないし、仲間とも思えない
尊敬するかしないかなんて、自分の意思で決められるものじゃない気がするけど‥‥
第一、お金を返さないような人を尊敬なんてできるかな‥‥




尊敬って「あのひとのようになりたい」って思って、あこがれることじゃないの?
そんな人は少ないわよ。




尊敬の話は長くなるから、今日はここで終わりにしておこうかな。
前回が長かったからありがたいわ。


とりあえず今日の話をまとめよう。
今日のまとめ


相手を疑ってしまって、条件付きで信じることを信用と呼ぶ。
無条件で信じることを信頼と呼ぶ。


わたしには信じられる人と、信じられない人がいるわ。


そのために必要なのは、他人を尊敬することだったね。
尊敬ができなかったら他者信頼もできない。
他人を仲間と思えず、社会に馴染みづらい。


無条件 信じる 尊敬


そのために必要な『尊敬』とは、具体的にはどういう行動なのか?
どうしても『尊敬』が出来ない人はどうしたらいいのか?
これらを噛みくだいて解説するよ。


共同体感覚の最後のピースである他者貢献に進むために、きっちり理解していこう。
次回を動画で確認
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アドラー心理学⑱他人を信頼するために、すべての人を尊敬する
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