アドラー心理学入門

アドラー心理学⑤「課題の分離」で人間関係をすっきりさせる

しがらみ

 

今日のポイント

人間関係をリセットする

 

他人との間にできた、こんがらがったしがらみを
解きほぐしてリセットする方法。
 

それが『課題の分離』です。

 
他人とうまく付き合えない時は、いったん関係を
リセットして再構築する必要があります。

 
今回は、そんな対人関係の入り口をわかりやすく
解説します。

自分と他人を切り離す

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

課題の分離とは

分離する

 

『課題の分離』

また新しい言葉が出てきたわね。

アドラー心理学は『対人関係』を考える心理学だから、

その入り口となる『課題の分離』はしっかり押さえとかないとね。

人間関係を軽くするテクニックってのは興味があるわ。
そうだろうね。
みんな悩んでるからね。

ここでは、わかりやすいように例え話から入ろうと思うよ。

君が働いている部署に新入社員が入ってきたとしよう。

教育担当は君だ。

そして、君が教えても、なかなか新入社員は仕事を覚えようとしない。

そんな時、君はどうする?

そりゃ怒るわよ。首根っこ捕まえてでも覚えさせるでしょうね。
なるほどね。あらゆる手段を使って仕事を覚えさせる‥‥
当然じゃない。
教育担当なんだから。
でもその新入社員が仕事を覚えようとしないのは、何か理由があるような気がしない?
そんなの関係ないわよ。

給料もらってるんだから、その分、働いてもらわないとね。

まぁ、普通はそう考えるだろうね。

でもアドラー心理学での考え方は違うんだ。

どう違うのよ。わたしは間違えた事は言ってないと思うけど。
アドラー心理学では、

これは誰の課題なのか?

ということを常に考えるんだ。

自分の課題と他人の課題をハッキリ区別して、切り離して考えるんだ。

誰の課題かを考えて、切り離す。

この場合はどんな考え方になるの?

まずは、こう考えてみよう。

やらなかったり出来なかったりして
最終的に困るのは誰なのか?

この場合、仕事を覚えなくて困るのは新入社員だ。君じゃないね。

まぁ新入社員が仕事できなくても、私はできるから別に困らないわ。

教育係としてのプライドは傷つくけどね。

そう、だからこう考えよう。

『仕事を覚えるかどうか』は新入社員の課題。

『覚えられるように仕事を教える』のは、教育担当である君の課題。

このように誰の課題なのかをハッキリ区別するんだよ。

そして切り離して考えるんだ。

切り離して、それからどうするの?
他人の課題に自分は介入しない

自分の課題に他人は介入させない

 

他人の課題に介入しない

自分と他人を切り離す

 

それじゃあ新入社員は仕事を覚えなくてもいいっていうの?
仕事は教えないといけないよ。

君は教育担当なんだからね。

でも最終的に仕事を覚えるかどうかは新入社員の課題なんだ。

君に出来るのは、教えるところまでなんだ。

でも新人が仕事を覚えなかったらマズいんじゃないの?

わたしは教育係なのよね?

そうだね。プライドが傷つけられるって言ってたよね。

でも新人が仕事を覚えないことをどう思うかは君の課題なんだ。

この場合は「教え方が悪い」とか
「コミュニケーションが足りない」とか思うべきだろうね。

仕事を覚えるかどうかは新人の課題で、仕事を教えることや、新人の行動をどう思うかは君の課題なんだ。

なんか自分勝手な考え方ね。

自分は自分、他人は他人って感じ。

最初は そう感じるだろうね。

でも、他人の課題に介入すること。

これこそが自分勝手な発想なんだ。

だってこの場合、君は自分のプライドを満たすために新人に仕事を覚えさせようとしてるんだよね?

どうして仕事を覚えようとしないのかを、考えようともせずに‥‥

そうね‥‥

確かに相手の気持ちなんて考えずに、教育係である自分の立場でしか考えてないかも。

そうだよね。新人にとっては、君の立場なんて関係ないんだ。

そんなふうに、相手の立場を無視して強制的に仕事をやらせたって仕事が嫌いになるだけだよ。

「言われたから仕方なしやるか‥」っていう考え方が育ってしまって、

「自分の行動への責任感」なんて育つわけがないんだ。

・・・
「これは自分の課題なんだ」と自覚することで初めて『責任感』が生まれるんだよ。

「介入」は、相手が自分の課題を自覚するチャンスを奪ってしまう。

つまり自立を邪魔してしまう。

教えることは介入にはならないの?
「やれ!」と強制するのは介入だ。

やるか、やらないかは相手の課題だからね。

でも、やれるように援助すること。

例えば知らないことや分からないことを教えていくのは君の課題だよ。

『課題の分離』は相手をほったらかす行動ではないんだ。

自分の立場で出来ることに集中するっていう行動なんだよ。

なんか難しいわね‥‥
慣れない考え方だから戸惑うのも仕方ないと思うよ。

でもすごくシンプルな考え方だよ。

君は新人がどうなるかなんて思い悩まなくてもいいんだ。

それは新人が、自分のために、自分の責任で考えることなんだよ。

どうやって教えれば、新人の為になるのか?

君はこれだけを考えればいいんだ。

相手の課題に踏み込まなければ自分の役割に集中できるし、

他人に振り回されない生き方が出来るんだ。

たしかに言われてみれば、仕事を覚えないことにイライラして、新人の行動に振り回されるよりも、

どうしたら覚えられるかを考えるだけの方がストレスも少ないし、最終的にわたしの為にもなりそうよね。

『分離』って言葉だけを聞くと冷たく感じるかもしれない。

でも『課題の分離』という考え方の大事なところは、分離した後どうするか、なんだ。

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

自分の課題に介入させない

介入を拒絶する

 

自分の課題に他人は介入させない

これってどんな行動になるの?

それはそんなに深く考えなくてもいいかも知れないね。

だって君が、新人の成長を心から願っていて、どうやって教えたら成長できるのかを真剣に考えていたら、

「そんな教え方ではダメだ」とか上司に言われたら腹が立つよね?

教育係は私なんだから口出ししないでよ、ってな感じでね。

まあ、そんなストレートには言い返せないかもしれないけど、

気持ち的に、その上司に振り回されることは無くなるはずだよ。

なるほどね。

自分の課題に真剣に取り組んでたら、その課題に他人が介入してきたらムカつくわね。

自分がされてイヤなことを他人にしてはいけないのね。

新人は外からはそう見えないだけで、一生懸命やろうとしてるのかもしれない。

そうだよ。

もしかすると、自分に合わない仕事だと思って、退職を考えているから仕事を覚えないのかもしれない。

でも、そんなことは君には関係ないんだよ。

相手がどう思っていようと、君は自分の立場で出来ることを、真剣にやるだけなんだ。

課題の分離‥‥

たしかに対人関係をリセットして組み立て直すテクニックね。

でも大変そう‥‥

そうだよ。

『分離』するだけなら、他人を自分から切り離して楽になるだけだ。

でもアドラーは、それだけじゃあ許してくれない。

分離した後、自分の課題に精一杯向き合うことを要求してくる。

アドラー心理学は楽をさせてくれる心理学ではないんだよ。

前向きに充実した人生を送るために努力を要求する心理学だ。

楽して手に入る充実感なんて無い
っていうのは実感としてあるわ。
僕はアドラー心理学は、きついけど面白い心理学だって解釈してるよ。

 

今日のまとめ

人間関係のイメージ

 

じゃあ今日の話をまとめるよ。

まずは、目の前の課題が誰の課題なのかを考えて、自分と他人の課題をハッキリ分ける。

他人の課題に自分は介入しない
自分の課題に他人は介入させない

こんな感じだね。

その課題を乗り越えなかったら、最終的に困るのは誰なのか?

これを考えれば、その課題が誰の課題なのかがわかるのよね?

その通りだね。

「課題の分離」が出来れば、こんがらがった人間関係が整理されて、自分のやるべきことがハッキリする。

他人に振り回されずに自分の課題に集中できるようになる。

わたしに「結婚しろ」ってうるさく言うおばちゃんがいるけど、それなんて『介入』そのものよね。

結婚して良い思いをするのも悪い思いをするのもわたしなんだから、わたしの課題よね。

そうだよ。

「あなたの為を思って言っているのよ」なんて言われても、流されたら振り回されてしまうよ。

おばちゃんは結局は自分の思い込みを君に押し付けているだけなんだ。

参考意見として聞くだけにしよう。

アドバイス通りに結婚して、その後の結婚生活がうまくいかなくても、そのおばちゃんは責任なんか取ってくれないからね。

たしかにそうだわ。なんだかちょっと気分が軽くなったかも。

 

次回を動画で確認

 

次回に進みます

ヒーロー
アドラー心理学⑥自己犠牲のヒーロー・アンパンマンとアドラーが出会ったら

続きを見る

課題の分離をさらに掘り下げる

人間関係に悩む女性
課題の分離を実践するコツとは?親子など5つの具体例を紹介する

続きを見る

 

お気軽に何でも御質問ください
解説して欲しい本・お悩み相談なども受付中

 

 

オススメしたい本

◀  最強のアドラー心理学本
言わずと知れた、大ベストセラー。
サイト管理者の人生を変えてくれた
本です。自由・幸福・教育など‥
人生の様々な場面で活躍する考えを
知ることが出来ます。

嫌われる勇気 amazonリンク

 

「嫌われる勇気」の解説

読書
アドラー心理学『嫌われる勇気』を要約して5行でまとめる

続きを見る

 

-アドラー心理学入門

Copyright© mikotoblog.com , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.