1分で読める今日のまとめ
他人と意見が合わずに衝突する時
自分から歩み寄っても関係が改善しない時
たいていの人は、関係が良くならないことを相手
のせいにします。
自分を守る為に、相手の方に原因があると考えて
しまいます。
これは自分は間違ってないと思うために、相手を
悪者に仕立て上げようとする心の仕組みです。
この心の仕組みに流されてしまうと、視野が狭く
なって、相手の悪い所ばかり探してしまいます。
「視野狭窄」と呼ばれる状態です。
相手との関係改善を望めない状態です。
視野狭窄から逃れるためには、相手がいなくなっ
たら困ることを想像して下さい。
いなくなったら困ること。つまり、いてくれて助
かることは、そのまま感謝の気持ちになります。
相手の良いところも認めて、感謝の気持ちを伝え
ていきましょう。
そして、どうしても、
相手が歩み寄ってくれない場合は・・・。
関係改善をあきらめる事も必要になります。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
前回のおさらい

ミコトにアドバイスをもらって実行してみたんだけどね・・・。
相変わらずだわ。


なかなか受け入れてもらえないわ。


だんだん腹が立ってきたわ。


前回に僕が言ったことは実行してくれたんだね。
Aさんを避けてた自分から、積極的に関わっていく自分に変わらないといけない。
やってみたつもりなんだけどね。

前回の内容
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年上の人が部下になった時の接し方・【課題の分離】を職場で実践する
続きを見る

相手の立場で考えることが出来ないと、ひとりよがりな接し方になってしまうよね。
相手の立場を想像するには、まずは相手を知らないと始まらない。
相手を知る為には避けていてはダメだ。積極的にコミュニケーションをとらないとね。
だけど、相手に拒絶されちゃったら終わりじゃない?


じゃあ、もう少し踏み込んだ話をしよう。
そして、どうしても拒絶してくる相手への対処法も考えていこうか?
私の行動に足りないものが有れば知りたいし、どうしても無理なケースもあるんじゃないかと思ってたところよ。

どんな気持ちで歩み寄っているか

君はさっき、そう言ったね?
Aさんの為を思って歩み寄ってるのに、聞く耳を持たない感じだからムカついてるのよね。


年齢を意識してしまって、やるべき事をおろそかにしているのはAさんだからね。
仕事に年齢なんて関係ない。
私もAさんも、やるべき事はやらないといけないわ。


君の課題は、年齢を気にせず、出すべき指示を出すこと。
Aさんの課題は、年齢を気にせず上司である君の指示を実行すること。
課題の分離をおさらいする
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課題の分離を実践するコツとは?親子など5つの具体例を紹介する
続きを見る
ベストな指示かどうかはわからないけど、私なりにちゃんと考えて指示を出してるつもりよ。


腹が立つのは、Aさんが自分の課題をおろそかにするからだね?
私が年下でも、言うことを聞いてもらわないと困るわ。


やるべき事をおろそかにしているのはAさんだわ。


Aさんが間違ってる。
そう言いたいんだね?



YOUTUBE【ゆっくり解説】
自分が正しいと思ったら終わり

相手の行動を正したくなる。
この状況が続けば、君は怒って強制する道を進むだろう。
もしくは完全に敵対してしまって、無視するしかない道だね。
「自分の方が正しい」と思った時点で、課題を分離した意味が無くなってしまうのね。


君は、自分が正しいと思って行動している。
Aさんも、自分が正しいと思って行動している。
正しいと思うことが似ているなら問題なく一緒に行動できるけど、君とAさんは違う。


「お前が間違ってるんだ!」
なんて言っても「うるせぇ!」としか返ってこない。


相手の事を知ろうとしたり、言葉遣いに気を付けたりしたわ。


じゃあ、どこを目指して歩み寄るんだろうか?


でも、相手の価値観に合わせてしまったら、自分の課題がおろそかになるね。
私がAさんの価値観に合わせてしまったら、Aさんは私の指示を聞かなくていい事になってしまうわね。
じゃあどうしたらいいの?


自分にも合わせてもらわず、
中間地点を目指すんだ。


自分のやるべき事がおろそかになるし、自由を失う。
逆に、自分に合わせさせるのは
「介入」だ。
相手が自らの課題に向き合うチャンスを奪ってしまう。
だから中間を目指すのね。


具体的に何をすればいいのか、よくわからないわ。


具体的な話はこれからするよ。
他人と接する時は、自分の方が正しいと思ってしまったら、それ以上近づくことは出来ないのね。
相手に合わせるのでも、自分に合わせてもらうのでもなく、
お互いが譲り合って、中間地点を目指さないといけない。


お互いが相手を対等な人間だと尊重できたら、自然とそうなるんだ。
自分が正しいと思う事と、相手が正しいと思う事は、同じ価値なんだ。
どんなにおかしいと感じる価値観でも、その人にとってはそれが正義なんだからね。


相手の価値観を尊重する
どうやったら相手の価値観を
尊重できるか?
相手が全く歩み寄って来ない時は
どうするか?


まずは価値観の話をしよう。




お互いにとってプラスになるような提案をする所まで行ってないわね。


君が腹を立てたのは「視野狭窄」と呼ばれる状態に陥ったからなんだ。


簡単に言うと、相手の気に食わないところばかりに目が向いてしまう状態だ。


自分を守るために、心の仕組み上、どうしてもそうなってしまいがちなんだ。


視野が狭くなる・・・。
たしかに、Aさんの悪いところばかり考えてたかもしれないわ。


この状態になってしまうと、相手の立場を尊重するのは難しくなるね。
何か、視野狭窄から抜け出すコツみたいなものは無いの?


僕が他人への不満ばかり考えてしまう時・・・つまり視野狭窄を感じた時に実際に使ってる対処法だ。

感謝の気持ちに目を向ける

まずは、相手がいなくなったら困ることを考えるんだ。




見えなくなってしまっている部分に目を向ける為に、相手がいなくなったらどうなるか想像するんだ。


Aさんだって、一日中何もしてないわけじゃないはずだよ。
私の指示はおろそかにしたりするけど、言われなくても同僚のフォローをしたり、トラブルを自分で解決したりしてるみたいね。


腹を立ててた時は、Aさんがいて助かってる部分には全く注目してなかったわ。


これをやるだけでも視野は広がるはずだよ。実際、僕も毎日のように実践してる。


不満ばかり考えてしまう時は、おかしな考えに陥らないように実践するよ。
前提で考えてるのね。


なるのは仕方ないんだ。
視野を広げて、ちゃんと良いところも見ないとね。


無理にコミュニケーションを取るよりも、その方が出来る気がするわ。

あきらめても良い

相手が全く歩み寄って来ない時は
どうするか?
それも聞いておかないと。


どうやっても相手が歩み寄ってくれない時は、あきらめるしかないね。


君もひとりの部下に振り回され続けるのは困るはずだ。


相手に合わせず、自分にも合わせてもらわず、お互いに中間地点を目指して譲り合うのが理想だったね。
難しいのは「中間」ってところね。
私だけが譲って、歩み寄ってもダメって事よね。


Aさんを対等な存在として尊重して、Aさんの言い分も聞き入れて、
それを踏まえて二人の間の妥協点を提案しても、それをどう考えるかはAさんの自由だ。
提案に乗って来ない事も有り得る。
強制したところで、根本的には解決しない問題ね。


だから、君がどうしてもイヤになったら関係改善をあきらめればいい。
その時は、嫌われる勇気を持って、君の課題に集中する。
年齢なんか気にせずに、出すべき指示を出す。


私の場合は、まだ二人の間の妥協点を提案する事も出来てないからね。
まずはAさんがいなくなったら困ることを、たくさん想像してみるわ。


もしコミュニケーションが取れるようになったら、Aさんの立場で考えて、Aさんにとっても、私にとってもプラスになるような妥協点を探ってみるわ。


上司からそんな接し方をされたら、僕だったらすごく嬉しいね。
オマケ 指示の出し方の
アドバイス


指示の出し方は「やって下さい」
よりも、
「やってもらっていいですか?
任せていいですか?」
という疑問形にして、
返答をもらうのがいいかもね。


「~~ が~~ なので、
~~ を任せてもいいですか?」
みたいな感じだね。
そうすれば、君の言う事に従う、というニュアンスが薄まって、Aさんも受け入れやすいんじゃないかな?

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