課題の分離を実践するコツとは?親子など5つの具体例を紹介する

    目次

    課題の分離をするコツ

    今日のテーマは、人間関係をリセットして軽くする方法よ。

    『課題の分離』というテクニックを使うんだけど、それを実践するコツを伝授するわ。

    人間関係って複雑だよな‥‥

    色んな悩みや問題を引き起こすぜ。

    そうよね。人間関係を一番の悩みにしてる人も多いんじゃないかしら。

    自分らしく生きられない
    言う事を聞いてもらえない

    他人に振り回される
    他人の行動が許せない

    これらの問題は、アドラー心理学の『課題の分離』というテクニックを使えば解決できるわ。

    アドラー心理学か‥‥
    なんか難しそうだな。

    大丈夫よ。極限までわかりやすく解説するからね。

    課題分離介入

    この3つのキーワードだけ理解すれば、実践するコツを掴めるはずよ。

    ひとつずつ解説していくわね。

    3つのキーワード

    最初のキーワードは『課題』ね。

    なんか宿題のような、やらないといけない事、みたいな印象だぜ。

    そんな感じで合ってるわよ。

    やらないと誰かが困ること
    これが『課題』なの。

    たとえば、勉強をしなかったら、将来困るのは親ではなくて子供自身ね。

    だから勉強は子供の課題ってわけよ。

    世の中には色んな課題が溢れてるわ。

    なるほど。誰もやらなかったら、困る人が出てきちゃうのが課題なんだな。

    そうね。そして、それぞれの課題には必ず持ち主がいるわ。

    やるのにふさわしい人がね。

    ふむ‥‥ 勉強は子供の課題って言ってたもんな。

    その他のいろんな課題も、やるのにふさわしい誰かがいるってことだな。

    そういうことね。

    次のキーワードは『分離』よ。

    分離とは「境界線を引く」という意味で、その境界線は、自分の課題と他人の課題の間に引くわ。

    自分が親だったら、この図のようなイメージになるわ。

    このように、他人の課題と自分の課題を、境界線を引いて分離するの。

    ここまでの行動が『課題の分離』よ。
    難しくはないでしょ?

    ‥‥まぁな。ここまではな。
    自分と他人の課題を分離する‥‥

    つまり、自分がやるべき事と、他人がやるべき事の間に境界線を引いて、

    切り離して考えるのが『課題の分離』ってわけよ。

    ふむ。言ってる意味はわかるんだぜ。

    そして最後は『介入』だったな。

    境界線を踏み越えること
    これが『介入』ね。

    課題の分離をした後は、境界線を踏み越えないように注意するのよ。

    他人の家に、土足で勝手に上がり込んじゃうようなイメージね。

    どうして介入しちゃいけないんだ?
    この図の子供は勉強をさぼってるぜ。

    『介入』は、相手の自立を邪魔してしまうからよ。

    過保護な親は、子供の課題を取り上げてしまって、一人では何も決断できない大人を作り上げるわ。

    子供に、自分の課題を自分で乗り越える力を身につけて欲しかったら、介入してはいけないのよ。

    ・・・

    逆に、他人が自分の課題に介入してくると、自分らしい生き方を邪魔されてしまうわ。

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    課題の分離は冷たい?

    ざざっと解説したけど、なんとなく分かってもらえたかしらね。

    まずは「誰の課題か?」を考える
    自分と他人の課題を切り離す


    他人の課題には踏み込まない
    自分の課題には踏み込ませない


    ここまでは理解してもらえたかしら?

    なんとなく理解は出来たぜ。

    でも、課題の分離って、なんか冷たい感じがするんだぜ‥‥

    自分と他人を切り離すなんて‥‥

    まぁ、ここまでの話だと、そう感じるかも知れないわね。

    「みんな自分勝手に生きましょう」って言われてる気がするぜ。

    なるほどね。自分と他人を切り離して、お互いに干渉しないって聞くと、

    自分勝手な生き方を勧めてるのかな?って思う人もいるでしょうね。

    そうそう。
    まさに今の私がそんな感じだぜ。

    もちろん、アドラーは「みんな自分勝手に生きろ」なんて言ってるわけじゃないわよ。

    他人の人生を尊重して干渉せず、
    自分のやるべき事に集中する。


    これが『課題の分離』をする目的よ。

    他人の人生を尊重する行為で、冷たくするのとは真逆の行動なの。

    もう少し詳しく説明するわね。

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    親子の課題を分離する

    子供が勉強しなくても、ほったらかす親って無責任じゃないのか?

    そう、無責任よ。
    親の課題をさぼってるからね。

    でも、勉強しろって言っちゃいけないんだろ?

    そうね。子供の課題に介入する事になっちゃうわね。

    じゃあ、親は何をすればいいんだ?

    まずは勉強する事が、本当にその子の為になるかを、真剣に考えるべきね。

    『子供の立場』で考えるのよ。

    student

    学校に行ってて宿題も出てるんだから、勉強するのは当然だと思うぜ。

    まわりの子に置いてかれたら可哀そうじゃないか?

    多くの親は、そうやって子供の意見を無視して勉強させようとするわね。

    でも、子供が勉強したがらないのは、『勉強する意味』がわかってないからだと思わない?

    勉強する意味?

    勉強したがらない子供は、おそらくこう思ってるはずよ。

    「どうしてこんな事をしないといけないの?」

    まあ、そうかもしれないな。

    そんな子供の疑問を無視して、ろくな答えも示さずに、

    「いいから勉強しなさい!」では子供も納得いかないわよね。

    勉強は、しないよりした方が良いぜ。
    将来困るかもしれないし。

    それは、子供が自分の人生の為に、自分で決める事なのよ。子供の課題よ。

    子供は勉強する意味を知らないんだから、人生経験がある大人が教えないといけないんじゃないか?

    そう、まさにそれよ。

    ???

    勉強を強制するのではなく
    勉強することの意味を教える

    これが親の課題よ。

    強制せずに、意味を教える‥‥
    もうすこし具体的に教えてくれるか?

    もちろんよ。

    「勉強しろ!」っていうのは強制ね。
    これはしちゃいけないわ。

    勉強したらどうなるのか?
    勉強しなかったらどうなるのか?


    これらを教えてあげるのが「意味を教える」っていう行動ね。

    まったく勉強しなかったら、医者や弁護士には絶対なれないわよね。

    なるほど。知らないことは教えてあげないとな。

    知らないこと・知っておくべきことは教えてあげて、知った後どうするかは子供の判断に任せるのよ。

    子供が「医者になりたい」って言ってるなら、医者になる為に必要な勉強の仕方を『提案』する。

    強制してはいけない。

    強制せずに、行動の意味を教えて、
    提案をする。判断は子供に委ねる。

    そうそう。親の課題を短くまとめるとそうなるわ。

    ふむ‥‥
    言いたい事はわかるんだが、ちょっと頭がこんがらがってきたぜ。

    よし、じゃあ課題の分離を最初からおさらいしてみるわよ。

    最初から流れをおさらい

    勉強が子供の課題だって事は、同意してくれてるかしら?

    そうだな。勉強しなくて、最終的に一番困るのは子供だ。

    就きたい職業に就けなかったり、無知が自信を損なうかも知れない。

    勉強は子供の課題だぜ。

    じゃあ、子供の課題に介入する事がダメな理由も理解してくれてる?

    完全ではないけどな。
    理解はしてるつもりだぜ。

    たしか介入は、相手の『自立』を邪魔するんだったな。

    相手の人生を思うなら、相手の課題に手を出してはいけない。

    具体的な例は出せる?

    そうだな。ずっとご飯を食べさせてたら、お箸の使い方は覚えないな。

    友達と喧嘩するたびに親が出て行ったら、仲直りの仕方を学べないし。

    親が出しゃばってしまうと、子供は学習できない。

    ちゃんと理解してくれてるわね。

    勉強も、親が代わりにやったって意味ないわよね。

    その通りだぜ。

    ここで注意しないといけないのは、『やり方』だけじゃなくて、

    「やるか・やらないか」にも口出しをしないって事ね。

    んん? どういう事だ?

    お箸を使わなくてもご飯は食べられる
    友達と仲直りしなくても死にはしない

    まぁ、そりゃそうだが‥‥

    御飯はお箸で食べるもの
    友達とは仲良くしないといけない


    これらは単なる親の『思い込み』よ。

    お箸を使わずに御飯を食べる、革新的な方法を思いつくかもしれない。

    誰とも仲良くせずに、孤高の存在として、素晴らしい画家になる道があるかもしれない。

    子供に常識を押し付けるなって事か?

    そうね。今わたしが話したのは、ちょっと強引な例だったけど、

    時代や環境が変われば、常識なんて簡単に変わってしまうのよ。

    子供の将来には、親が考えもつかないような可能性が秘められているわ。

    『介入』は、子供の自立を邪魔すると同時に、素晴らしい可能性も潰してしまうのよ。

    なるほどな。
    親の価値観でガッチガチに教育したら、それを超えていったり、

    まったく別の道で成功する可能性を潰してしまうかもしれないな。

    やるかやらないかも子供の自由。
    やり方も子供の自由よ。

    だって、子供の人生よ。

    親の期待を満たす為に、生きてるんじゃないんだからね。

    失敗したって、それは良い経験よ。

    失敗しない人生なんて無いんだから、子供の内に立ち直り方を学んでおかないと、情けない大人になってしまう。

    ふむ。子供も、親と同じような人間として扱うって感じなのかな?

    その通りよ、魔理沙。

    親と同じ価値を持つ人間として対等な存在として扱うのよ。

    魔理沙は親友や同僚に、ああしろ、こうしろって強制しないでしょ?

    そうだな。間違ったことしてると思っても、親友の価値観は尊重するぜ。

    アドバイスくらいは、するかも知れないがな。

    子供も同じと思いましょうよ。

    親友や同僚と接するように、強制ではなく、提案をするべきなの。

    たしかにな。
    親友に強制なんてしないんだぜ。

    自分と対等な人間だと認めていたら、強制なんて出来ないのよ。

    自分の方が上で、自分の方が正しいと思い込んで、相手を見下すから強制・介入したくなる。

    子供を未熟な人間だと見下さない

    親と同じ価値を持つ、一人の人間なんだと認識を改める

    子供の自立はそこから始まるのよ。

    そういえば、親が何をすべきか聞いた時に、霊夢は最初に言ってたな。

    その子の為になるかどうか、まずは子供の立場で真剣に考えるべきだって。

    結局はこれなのよ。

    子供の為になることなんて、親の狭い価値観ではわかるはずがないの。

    子供は可能性に満ちあふれている。

    だから真剣に、子供の立場で考えないといけない。

    勉強を頑張ることが、本当にこの子の為になるのか?

    この子の可能性は、別の道にあるんじゃないだろうか?

    もっと選択肢を与えるべきではないだろうか?

    わかったぜ、霊夢。

    まずは真剣に子供の立場で考える。
    そして強制ではなく提案をする。

    親は子供の選択肢を増やす為に、知らない事は教えて提案をするのよ。

    勉強を頑張る道。別の事をする道。どんな道を選ぶかは子供の自由。

    子供が「やる」と決めた事を応援するのが親の課題、とも言えるわね。

    親の課題って大変なんだな‥‥

    そりゃそうよ。他人の人生をサポートするんだからね。

    子供の可能性を潰さないために、親もたくさん勉強しないといけないわ。

    子供を他人と考える事に抵抗があったけど、対等な人間として扱うって聞いたらスッキリしたぜ。

    私もそんな扱いを受けたかったぜ。

    そしたら、私が教えてもらう立場になってたかも知れないわね。

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    今日のまとめ

    結局、課題の分離って、分離した後の話がメインになるんだな。

    その通りよ。

    誰の課題なのかを考えて、他人の課題の邪魔をせず、自分の課題の邪魔をさせないのが課題の分離。

    対人関係はここからスタートする。

    でも他人との関係を良くする為には、その後が重要ってことね。

    他人の課題には介入せずに、どうやって関係を深めていくのか‥‥

    その為には、まずは他人の立場を理解する努力をするのよ。

    自分と同じ価値を持つ一人の人間として、相手を見るの。

    相手が年下でも、子供でも、部下であっても同じなんだな。

    家庭でも職場でも恋愛でも一緒よ。

    相手は自分より上でも下でもない。
    対等な存在なの。

    強制せず、知らないことを教えて、提案をして、その後は相手に任せる。

    ・・・

    相手を対等な人間だと考えられたら出来るはずなのよ。

    そもそも、自分を見下してくる人の言う事なんて聞きたくないわよね?

    たしかに。どんなに自分が未熟でも、見下されたら頑張る気も起きないぜ。

    課題の分離が出来れば、他人の人生をサポートしたり、煩わしい人間関係を切り離したり出来るわ。

    なんとなくでもいいんだけど、課題の分離をする『コツ』みたいなものは理解できた?

    まぁな。なんとなくだけどな。

    それならよかったわ。今日は具体例を5つ紹介しておくわね。

    具体例を5つ紹介

    今日はわかりやすい例として親子の関係を話題にしたけど、

    職場、夫婦、恋愛とかの具体例も出したほうが理解しやすいわよね。

    自分が介入されちゃった時の対処法も考えておきたいわ。

    あー、見下されて、介入された時の話は気になるな。

    あと、スマホばっかり触ってる子供の話もして欲しいぜ。

    なるほど。子育てを考えるときにスマホの話は避けられないわね。

    スマホばかり触る子供

    四六時中、スマホばかり見てる子供って、どんな風に育つんでしょうね。

    スマホ依存症という言葉があるくらいだから、危険じゃないのか?

    眠れなくなったり、視界が狭くなったりするらしいぜ。

    そうね。でもテクノロジーに触れるのは大切なことよ。

    メリット・デメリットを把握しないといけないわね。

    スマホの使い方を、自分でコントロールして、必要な時に使わないと時間を浪費させられてしまうし。

    時間を浪費‥‥

    インターネットで楽しめる無料のサービスには、必ず落とし穴があるわ。

    現代の親は、スマホとどう向き合うかを考えないといけないわね。

    職場での人間関係

    年上の人が部下になったりして、やりづらさを感じてる人ってたくさんいると思わないか?

    実際わたしも経験あるわ。

    相手が年齢にこだわる人だと、面倒なことになるわよね。

    でも職場の話は、課題の分離をすると効果てきめんよ。

    そうなのか?ぜひ聞きたい案件だぜ。

    やるべき仕事に年齢は関係ないわ。

    相手が年上でも、自分の課題をしっかり把握していれば解決できるわよ。

    恋愛が長続きしない

    恋人を大事にしてるつもりでも、うまくいかない人っているわね。

    うん、いるぜ。優しくしてるのに、すれ違っちゃう人だな。

    そういう人は、大事にするものを間違えている可能性があるわ。

    自分の価値観を押し付けてしまっているかもしれない。

    優しくするのって間違いなのか?

    そうじゃないの。

    相手には優しさよりも大切なものがあって、それを求めてるのかもしれない、という事よ。

    価値観は人それぞれだもんな‥‥

    恋愛の問題はとても難しいわ。

    相手の自由を奪えば嫌われる。

    かと言って、相手に合わせるだけでは、自分が苦しむ。

    ・・・

    難しい問題だからこそ、シンプルに考えないといけないのよ。

    課題の分離をして、自分のやるべきことをハッキリさせましょう。

    介入された場合の対処法

    他人の課題に介入しない、って話はたくさんあるんだけど、

    自分が介入された時の対処法も、考えておきたいわよね。

    そうだな。自由な生き方を守るためには必要な話だぜ。

    自由を手に入れたかったら、楽はできないのよ。

    自分の課題をおろそかにしていると、他人から見下されやすくなって、介入を受けてしまうわ。

    ??
    つまりどういうことだ?

    もし魔理沙が、適当に楽をして生きていたら、他人が口出しする隙を与えることになるのよ。

    他人が口出しできないくらい、真剣に自分のやるべきことに向き合えば、介入される可能性は低くなるわ。

    ・・・なんか難しそうな話だな。

    そんなことはないわ。
    どうすれば介入を拒んだり、介入されないように出来るか考えるわよ。

    課題の分離がわからない!

    『課題の分離』をやってみたんだが、誰の課題か?って考えても分からない時があるんだぜ‥‥

    実際にやってみたのね。
    誰の課題か分からなかったら、分離のしようが無いから困っちゃうわね。

    そうなんだぜ。

    課題の持ち主が誰なのか、イマイチわかりづらい・・・

    そんな時は、その時、一番の当事者を考えるのよ。

    一番の当事者?

    そう。共同体には課題がたくさん有るから、誰がやるべきなのかは、状況によって変わっちゃうの。

    当事者や適任者を、その都度考えないといけない場面もあるのよ。

    嫌われる勇気の徹底解説

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