アドラー心理学④全体像を把握してから理解していこう!

    目次

    今日のテーマ

    今日のテーマは『全体像の把握』よ。

    おおまかにだけど、アドラー心理学がどんなものなのか解説するわね。

    基本的には岸見一郎先生の「嫌われる勇気」がベースになるわ。

    全体像?
    前回の続きはやらないのか?

    全体を把握してから、細かい部分を学んでいった方が頭に入るからね。

    目指す場所がわかってる方がモチベーションも保ちやすいし。

    たしかに そうかもな。

    ここまでは、悩みとかトラウマとか、重めの話だったから良い気分転換になるんだぜ。

    ふふ、そうね。
    なるべくわかりやすく解説するわ。

    前回までのおさらい

    まずは、ここまでの流れを整理して、全体像に進んでいくわよ。

    アドラー心理学の『地図』みたいなものがあれば、迷子にならずに学べそうだぜ。

    今日はアドラー心理学のざっくりとした『地図』と、『目的地』がどこなのかを示すわよ。

    と、その前に、前回までの話はちゃんと覚えてる?

    覚えてるぜ。
    対人関係の悩みと、トラウマを克服する話だったな。

    そうね。前回までで、2つの事を伝えたかったのよ。

    ひとつめは、
    人生のすべての問題には
    他人が関係している


    ふたつめは、
    人は変わることが出来る

    すべての悩みは対人関係の悩み。
    原因論から目的論に考え方を変える。

    このふたつを組み合わせて、私はこう言いたいのよ。

    人生の問題は解決できる
    そのために勇気を持って
    他人との向き合い方を変えていこう。

    もちろん「私の人生には何の問題もない」と言う人には関係ない話よ。

    だけど私は今まで生きてきて、悩みの無い人なんて見たことがないわ。

    そんなの私も見たこと無いし、私自身も悩みは尽きないぜ。

    大なり小なり、人は何かしら人生に問題を抱えているわ。

    他人との向き合い方を変えれば、その問題は解決するのよ。

    すぐに解決できる問題ではなくても、

    『どうすればいいのか?』ぐらいは分かるようになるはずだわ。

    「すべての悩みは対人関係の悩み」
    だもんな。

    他人との向き合い方次第で、幸せになったり不幸になったりする。

    でも他人に期待しちゃいけないわ。

    他人は魔理沙のために生きているんじゃないからね。

    ‥‥まぁそうだな。

    人それぞれに人生があって、みんな自分の人生を、一生懸命に生きてるんだもんな‥‥

    courage

    その通りね。
    他人に期待できないとしたら、変えられるのは『自分』しかいないわ。

    じゃあ自分をどう変えればいいのか?

    全体像の前に、アドラー心理学の目標を先に話しちゃうわね。

    おう、わかりやすくな。

    『共同体感覚』を身につける

    これがアドラーの教えの最終目標よ。

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    目標は共同体感覚

    前回の最後に疑問が生まれたわよね。

    『自分を変える勇気が出ない人は、
    どうしたらいいのか?』

    そうそう、そこが問題なんだぜ。

    つらくても、言い訳して逃げたりせずに、問題に立ち向かう勇気はどこから手に入るのか。

    その答えが『共同体感覚を身につける』ということなの。

    social interest

    共同体感覚?
    ぜんぜん意味がわからないぜ。

    魔理沙は共同体って何か知ってる?

    目的が同じ人が集まると共同体になるとか、そんな感じじゃなかったか?

    なんだ、知ってたのね。

    なんか学校で習った気がするぜ。

    一般的には、目的や利害が一致した人が集まったものが『共同体』と呼ばれるわね。

    student

    『学校』という共同体なら、子供が社会に出てから困らないように、知識や経験を積ませる目的。

    office worker

    『会社』という共同体だったら、社員や株主や、経営者の為に、利益を生み出す目的ね。

    そんなふうに、共通の目的を持つ人が集まると共同体が生まれるわ。

    今日、魔理沙にわかってもらいたいのは、人間はみんな、何かしらの『共同体』の一員だってことよ。

    それはわかるんだぜ。

    私は『家族』という共同体の一員だし、『会社』とか『日本人』という共同体の一員でもあるな。

    今日はえらくものわかりがいいわね。

    でも確かにその通り。人は誰もが何かしらの共同体の一員よ。

    これらも全部そうね。

    ここで考えてみて欲しいの。

    『一番小さい共同体は何か?』

    一番小さい共同体‥‥?

    私が思うには『家族』かな。これ以上小さい共同体は思いつかないぜ。

    もうすこし小さい共同体があるわよ。

    『わたし』と『あなた』
    つまり2人だけの共同体ね。

    ‥‥2人だけ?

    例えば、夫婦とか恋人とか友人とか、2人だけの関係よ。

    今しゃべっている私と魔理沙も、小さな共同体を作っているのよ。

    conversation

    つまり、自分以外に1人でも関わったら、それは共同体になるってことか?

    そう。一番多い人数の話は置いておくけど、共同体の一番少ない人数は『2人』なの。

    共同体を考える時は、2人から始めるとわかりやすいかもね。

    なるほど、2人か‥‥

    そして、共同体感覚を一言で表すと、このようになるわ。

    共同体の一員として、わたしの『居場所』がそこにある。

    ・・・
    分かるようで分からない感じだな。

    今はまだ分からなくても大丈夫よ。

    とりあえず今の段階では、これだけ覚えておいて欲しいわ。

    アドラー心理学は『共同体感覚』を身につけるのが最終目標だ。

    『勇気』を得る為に必要だ。

    ふむ。アドラー心理学は、

    共同体感覚を身に付けるのが目標で、身に付けたら人は勇気を得られる

    覚えておくぜ。

    そして『共同体感覚』を身につける為に、必要な行動が3つあるわ。

    自分を受け入れる
    他人を信頼する
    他人に貢献する

    この3つができれば、共同体感覚を身につけられるってことか?

    そうよ。

    ありのままの自分を受け入れれば、他人を信頼できる。

    他人を信頼できれば、見返りを求めず、他人に貢献できる。

    他人に貢献できれば、ありのままの自分を受け入れられる。


    この3つの行動をリンクさせて、共同体の中に自分の居場所を作るのよ。

    1つでも欠けたら成立しないんだな。

    完全にリンクしているからね。

    この共同体感覚を身につけながら立ち向かうのが『人生の課題』よ。

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    人生の課題と目標

    confront

    人生には、逃げてはいけない、立ち向かわないと幸せになれない3つの課題があるの。

    幸せになれない‥‥??

    仕事・交友・愛

    この3つの課題よ。

    task

    ・・・みんな立ち向かっているように思うが・・・

    アドラーは常識を疑う人だから、私が思う内容とは違うんだろうな。

    よくわかったわね。

    アドラーの言う『仕事』は、多分みんなが思う仕事とは意味が違うわ。

    詳しい内容は今度話すわね。

    仕事、交友、愛の課題‥‥
    これも覚えておかないとな。

    そして次よ。

    共同体感覚を身につけながら、人生の課題に立ち向かっていく‥‥

    じゃあ、最終的には、どんな『自分』になるのが理想なのか?

    それを示すのが『人生の目標』よ。

    the goal

    自立していて、
    社会と調和して暮らせていて、
    自分には能力がある、と感じていて、
    みんなを仲間だと思っている。

    そんな感じね。

    こんな人になることを目標にして、
    共同体感覚を身につけながら、
    人生の課題に立ち向かっていく‥‥

    とりあえず今日は、そんな感じで理解しておけばいいか?

    それでオーケーよ。

    ここで、アドラー心理学の『入り口』に話を戻すわ。

    今までは目的地を紹介してきたけど、アドラー心理学で最初にやるべきは、『課題の分離』と呼ばれる行動よ。

    separation of issues

    これは対人関係の出発点とも言える行動で、これをやるだけでも人生を変えられるわ。

    なんか凄そうなんだぜ。
    難しい行動なのか?

    『課題の分離』は次回のテーマだから楽しみにしててね。

    最後に紹介するのは「横の関係」よ。

    horizontal relationship

    これは、『共同体感覚』の基礎となる、他人との向き合い方よ。

    横の関係?

    言葉通り、他人と対等に接するのが『横の関係』なの。

    これで全てのピースがそろったわ。

    今日のテーマだった、アドラー心理学の『地図』を作ってみるわね。

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    アドラー心理学の全体像

    とにかくシンプルにまとめてみたわ。

    overall picture

    ‥‥なるほど。
    これがアドラー心理学の全体像か。

    まぁ、あくまで「嫌われる勇気」の範囲内として考えてね。

    これが全てではないけれど、幸せに生きる為の道筋はこんな感じよ。

    ふむ‥‥

    『課題の分離』をして、
    『横の関係』に進んで、
    『共同体感覚』を身につけながら、
    『人生の課題』に立ち向かって、

    それらがすべて、
    『人生の目標』につながっていく‥‥

    そんな感じよ。細かいところまで含めるとこうなるけどね。

    overall picture2

    ん?でもちょっと待て霊夢。

    最終目標は共同体感覚じゃないのか?

    この全体像では、そんな感じがしないんだぜ‥‥

    気付いてくれて助かるわ。

    この地図だと、最終目標が共同体感覚とは見えないかもね。

    共同体感覚が無かったら成立しないほど重要なのはわかるが、一番重要という印象は受けないんだぜ。

    これは、あえて言わなかったのよ。

    共同体感覚には、さらに上の、最強の共同体感覚が存在するの。

    ラスボス級のやつがね。

    ‥‥最強の共同体感覚‥‥

    そう、これは理解するのも、実践するのも相当難しいし、

    アドラー自身も『到達できない理想』だと言ってるくらいだから、

    もっと踏み込んで説明する時に伝えるわね。

    overall picture

    とりあえずは、この地図の流れで解説を進めていくわよ。

    ‥‥まだまだ先は長いってことだな。

    次回に進みます

    嫌われる勇気の徹底解説

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