アドラー心理学入門

アドラー心理学⑧褒めるより叱るより感謝!横の関係を築こう!

横の関係

 

今日のポイント

共同体感覚の基礎づくり

 

今日から数回に分けて、他人と対等につきあう
「横の関係」について解説していきます。

 

横の関係での生き方が出来るようになれば、

アドラー心理学の最終目標
「共同体感覚」に近づくことができます。

道筋

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

感謝が勇気を補充する

感謝される

 

前回の最後に君は言ったね。

『勇気』は褒められることで得られるんじゃないか?

言ったわよ。

「共同体感覚を身に付けると、他人に感謝されて、勇気を補充できる」

ミコトはそう言ったけど、わたしは感謝なんかされるよりも、

褒められたり、自分の能力を認めてもらう方が勇気を得られると思う。

 

前回の内容

共同体感覚
アドラー心理学⑦共同体感覚は人生に立ち向かう勇気を補充する

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多分ほとんどの人は、君の考えに賛成すると思うよ。

たしかに褒められたり、自分の能力を認められたりすると嬉しいよね。

わたしはそう感じるわ。

「ありがとう」
「君のおかげで助かった」

こんな感じで感謝されるよりも、

「君はすごい」
「君はえらい」

こんなふうに褒められた方が、自分の価値を実感できるわ。

なるほどね。

感謝されるよりも、褒められる方が嬉しいということだね。

 

褒められる女性

 

感謝されるのも良いけど、やっぱり褒められた方が気分が良いわね。

‥‥‥

なんかこの流れ‥‥‥

アドラーに否定される流れのような気がするわね‥‥‥

おいおい、ばらさないでくれよ。

恰好よく否定しようと思ったのに。

わたしにも学習能力はあるのよ。
悔しいけどその通りだよ。

一般的に、褒められたり、能力が認められることを求める気持ちを承認欲求と呼ぶのは知ってる?

深く考えたことはないけど、聞いたことはあるわね。
アドラーはその承認欲求を否定したんだよ。
やっぱりね、読んでたわよ。
面白くないけど、さすがだよ。

でも話が早くて助かるよ。

『褒めること』『叱ること』も、アドラーは否定したんだ。

 

「アメとムチ」は
他人を操作する手段

褒める叱る

 

え?褒めることだけじゃなくて、叱ることも否定したの?
そうだよ。
ここまでは読めなかったようだね。
どうしてよ?

だいたい人に何かを教えたりする時は、アメとムチを使い分けるのが常識じゃない。

アメもムチも使わずに、どうやって相手をコントロールするのよ。

その質問に対する答えが今日の話の内容だ。

他人との間に「横の関係」を作ることができれば、アメとムチなんて使わずに済むんだ。

ここで出てくるのね‥‥

横の関係‥‥

アメとムチを使い分ける。

つまり、良いことをしたら褒める。

悪いことをしたら叱る。

いわゆる『しつけ』というやつだ。

その『しつけ』の通りに行動するようになったら、その人は誰にとって都合のいい人間になると思う?

・・・わたしね。
他人を自分色に染めようとすると、人はアメとムチを使いたがるんだ。

相手の意見を無視して、自分の価値観を押し付ける行為だね。

でも『良いこと』と『悪いこと』を区別できるようになるんだから、それは相手のためになることだわ。
それは君にとっての『良いこと・悪いこと』なんだよ。

君は全知全能の神様じゃない。

いろんな間違いや矛盾を抱えた、ただの一人の人間なんだ。

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

正しいと思った瞬間に
間違いが始まる

自分が正しい

 

そんなのおかしいわ。

わたしが陸上部の先輩だったとしたら、後輩よりも『速く走る方法』を知ってるはずよ。

それはわたしが正しいという事じゃないの?

それも、君が自分だけの経験から導き出した、君だけの個人的な『正しさ』だよ。

君の言う通りに走って、速く走れる人もいれば、そうじゃない人もいるはずなんだ。

人はみんな同じじゃないんだから。

まぁ‥‥
たしかにそうかもしれないわね。

イチローの打撃フォームも、最初は否定されたんだものね。

バッティングの教科書どおりに矯正してたら、メジャーリーガーのイチローは生まれなかったかもね。

そういう例もあるよね。

だいたい、メジャーリーガーの打撃や投球フォームなんてめちゃくちゃじゃないか。

それでも結果を残せるのは、人それぞれ、ふさわしいやり方があるってことだろう。

自分が正しいと思うことが、そもそも間違いなのね。
「正しい」とか「間違ってる」っていうのは人それぞれ違うんだよ。

たしかに、君が正しいと思うやり方でうまくいくときもあるだろう。

でもそれを、他人に押し付けちゃいけない。

それは未来のイチローをつぶしてしまう事になるかもしれないし、

後輩が自分に合ったやり方を、自分で考えて見つけ出すという、

自立のチャンスを奪うことになる。

でもアドバイスは必要よね?
「そういうやり方は腹筋を痛めるよ」とか。
そのとおりだよ。

先輩は後輩よりも、知識と経験があるはずだからね。

アドバイスを聞いてどうするかは後輩が決めることだけど、

先輩である君には、後輩が明らかな失敗をしないように、

自分の失敗談を話したりして援助する役割があると思うよ。

あれ?

これって課題の分離の話じゃない?

そろそろ気付くと思ってたよ。

『課題の分離』の話で言うと、アメとムチっていうのは、

まさに相手の課題に踏み込んでしまう「介入」そのものなんだ。

 

課題の分離とは?

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早く走れなくて困るのは後輩なんだから、走り方を考えるのは後輩の課題ってことね。

「こういうふうに走れ!」って強制したら介入になっちゃうわね。

君はさっき疑問を持ったよね。

アメもムチも使わずに、どうやって相手をコントロールするのか?

そもそも相手を操作するっていう発想が『介入』を生むんだ。

相手を操作するっていうことは、相手を無理やり自分色に染めるってことなのね。

「自分が正しい」と決めつけるから相手を操作したくなる。

操作しようとすることは、相手の課題に踏み込む『介入』になる。

介入してしまうと、相手が自分の課題を、自分で乗り越えるチャンスを奪ってしまう。

つまり、自立を邪魔してしまう‥‥

そのとおりだよ。

課題の分離は、分離した後が大事だと前に話したけど、

横の関係を作るというのは、その
「分離した後どうするか?」
の話なんだ。

相手の課題に踏み込む「介入」
じゃなくて

踏み込まずに協力する「援助」
をしないといけないんだ。

 

横の関係で近づいていく

対等につきあう

 

その『横の関係』ってどうやって作ればいいのかな?
君は「感謝されるよりも、褒められる方が嬉しい」と言ったよね?

そう思うのは、君が『縦の関係』で生きているからなんだ。

ヨコじゃなくてタテで生きている。

意味がよくわからないわ‥‥
つまり『褒める』というのは

『上』の人が、『下』の人に対してする行為なんだよ。

見下しているんだ。

上と下の関係だから『縦(タテ)の関係』ということだね。

そんなことないわよ。

わたしが人を褒めるときは、相手を見下したりしてないわ。

本当に「すごい」とか「えらい」とか思ったから褒めるのよ。

じゃあ、小さい子供が背伸びして自動販売機でジュースを買ってきてくれたら君はなんて言うの?

 

ジュースを買う子供

 

「ひとりで買ってこれるんだね、えらいね」って言うわ。
じゃあ、君の彼氏がジュースを買ってきてくれても同じ事を言うかい?
・・・

「ありがとう」って言うわね。

「えらいね」なんて言ったらバカにするなって怒られそう。

「えらいね」という言葉の後には、言わなくても「続き」があるんだ。

「そんなことできるなんて思ってなかった」っていう続きがね。

ひとりでジュースも買いに行けないと思われたら、君の彼氏がバカにされたような気分になるのも当然だ。

されたことは同じなのに、相手によってわたしの態度が変わる‥‥
横の関係では、相手を上や下に見ないで対等な人間として見るんだ。

たとえ相手が小さい子供であっても『ヨコの関係』では対等なんだ。

君の態度が相手によって変わるのは『タテの関係』で生きてるからだ。

子供を対等な人間だと認めていたら、素直に「ありがとう」って言うはずなんだよ。

そんなの無理じゃない?

子供も 大人も 老人も
新入社員も 社長も
妹も 母親も

同じように接しろっていうの?

もちろん言葉づかいとかは変えないといけないだろうね。

礼儀というものがあるからね。

でも気持ちの上ではみんな対等だ。

人間にはも無いんだ。

わたしが縦の関係で生きているのはわかったけど、まだ答えをもらってないわよ。

その横の関係は、どうやって作ればいいの?

その答えは次回に話すよ。

「横の関係」を作るための具体的なテクニックをわかりやすくお伝えするつもりだよ。

ここからも伝えたい話が山ほどあるからね。

そういえば、さっきわたしがアドラーに否定されるのを先読みした時に「さすがだよ」って言わなかった?

それって褒めたんじゃないの?

気づかれたか‥‥

僕もまだまだ未熟だってことさ。
それだけアドラー心理学を実践するのは難しいってことだよ。

褒めたってことは、わたしのことを見下してたってことでしょ?
アドラー心理学は難しいねぇ。
もっと頑張らないといけないなぁ。
アドラーのせいにしてごまかさないでよね。

 

次回を動画で確認

 

次回に進みます

横の関係、共感
アドラー心理学⑨「横の関係」で生きるひとは他人と対等につきあう

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今日のまとめ

アメとムチ(褒める、叱る)というのは相手を自分の都合のいいように操作する手段。

それは「課題の分離」の考え方では、他人の課題に踏み込む「介入」になってしまう。

「介入」は相手の「自立」を邪魔してしまう。

必要なのは「介入」ではなく、相手の課題に踏み込まずに貢献する「援助」。

「横の関係」を作れば、アメもムチも使わずに済む。

アドラーは「承認欲求」を否定する。

「承認欲求」があると、他人との間に「横の関係」ではなく「縦の関係」を作ってしまう。

対人関係の入り口である「課題の分離」をしたあと「介入」ではなく「援助」をするにはどうしたらいいのか?

↓ ↓ ↓ ↓

他人との間に「横の関係」を作る。

その具体的な方法とは?  → 次回

 

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