アドラー心理学入門

アドラー心理学⑨「横の関係」で生きるひとは他人と対等につきあう

横の関係、共感

 

今日のポイント

『共感』して対等に生きる 

 

アドラー心理学では、課題の分離をした後は
「横の関係」で他人と向き合っていきます。
 

横の関係とは「対等な関係」ということです。
 

他人との間に対等な関係を結ぶためには、
「共感」というテクニックが必要になります。

対等な関係

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

「課題の分離」をした後

共感のイメージ

 

前回の話をおさらいしよう。

「課題の分離」をすれば、複雑に絡み合った人間関係も、わかりやすく解きほぐされてリセットされる。

だけど、それだけだと他人との間に距離が出来たままになる。

その後どうやって他人と関わっていくのか?

その答えが
「他人との間に横の関係をつくる」
ということだったね。

 

前回の内容

横の関係
アドラー心理学⑧褒めるより叱るより感謝!横の関係を築こう!

続きを見る

 

そうね。
横の関係を作ることができれば、アドラー心理学の最終目標「共同体感覚」を身に付けることにつながると言ってたわね。
そのとおりだね。

理屈っぽい話が続いてるから、今日はわかりやすく具体的なテクニックを話すよ。

いいわね、それ。
てっとり早く言っちゃってよ。

 

「共感」というテクニック

empathy

 

今日からでもできる「横の関係」を作るテクニックはこれだよ。

「相手の立場で考える」

相手の立場で考える‥‥

よく聞く言葉だけど、もうちょっと具体的に教えてくれる?

もちろんだよ。言葉だけ理解しても意味がないからね。

自分と相手の立場を入れ替えたら
自分はどう思ったり、
感じたり、考えたりするのか?

そんな想像をするってことだよ。

なんか思ってたより簡単そうね。

そんな事で『横の関係』を作れてしまうの?

ふふ、今日の話を最後まで聞いても、同じようなことが言えるかな?
なによ、今日は挑戦的ね。
とりあえず最後まで聞いてみるわ。
相手の立場で考えるというのは「共感」というテクニックなんだ。

アドラーの言葉を引用すると

「他者の目で見て、他者の耳で聞いて、他者の心で感じる」

ということになる。

自分が相手の目と耳と心を持っていたらどうするか?どう感じるか?

そんな想像をする‥‥‥?

 

想像する女性

 

「自分と相手の立場を入れ替えたら、自分も相手と同じような行動をしてしまうんじゃないか?」

こんな「自分への問いかけ」を忘れないようにしよう。

相手のすることや言うことが、気に食わなかったり、ムカついたり、不愉快な気持ちになったりしたら、この「自分への問いかけ」をしてみるんだよ。

なんかハードルが上がってきたわ。
そうだろ?

そんな簡単には、他人と立場を入れ替えて考えるなんて出来ないんだ。

相手のすることや言うことに、腹が立ったり気に食わなかったりするってことは、

自分は正しくて、相手が間違ってる

そんな決めつけをしている証拠だ。

・・・
前回に話したよね。

「自分が正しい」と思った瞬間に
相手の課題への「介入」が始まる。

相手の課題に踏み込まないために、まずは相手のことを自分のことのように考えるのね?
そう。これは相手を敬う行為だ。

「わたしはあなたの敵じゃない」ということを、相手にわかってもらうための行為だね。

たしかにそうかもしれないわね。

自分のことを理解しようとしてくれる人は敵じゃないわ。

そういう人の言うことなら、素直に聞けるかもしれない。

ぼくもそうだと思うよ。

そうやって相手のことを考えてみると、自分がいかに、相手のことを知らないか気付くんじゃないかな。

うーん‥‥‥

昔、嫌いだった先生のことを想像してみたけど、難しいわね‥‥‥

うまく想像できなかったようだね。

それは相手のことを知らなさすぎるということだろうね。

ここで一つ考えてみてほしい。

明日はナポレオンとして行動せよ

こんな指令が下されたとしよう。

そんなとき君はどうするかな?

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

ナポレオンに共感してみる

ナポレオンの銅像

 

あの冬将軍に負けたナポレオン?
うん。もしそんな強制的な指令が下されたらどうする?
えー?うーん‥‥

わたし歴史の授業とか嫌いだったのよね。

ナポレオンなんて『ロシアの冬の寒さに負けたこと』と『フランス人』って事ぐらいしか知らないわ。

実はぼくも詳しくないけどね。
あっ、あと皇帝だったよね。
馬に乗ってる絵を覚えてるわ。
じゃあ明日の君はどんなナポレオンになるのかな。
馬に乗って、フランス人の皇帝を気取って、寒そうにしてるしかないわね‥‥
はは!
それじゃあ冬に薄着で馬に乗ってる、フランスかぶれの日本人だね。
ミコトがやったって同じようなもんでしょ。誰もナポレオンだなんて思ってくれないわ。
たしかにぼくがやっても似たようなもんだ。

まぁこの例は半分冗談だけど、ナポレオンとして行動せよと言われて、いちばん最初に君が気にしたのは、

ナポレオンのことを「知らない」ということだったね。

 

まずは相手を知る

質問する女性

 

そうね。知らなかったらどうしようもない。

知らない人は想像できない。

『相手の立場で考える』という行動も、それと同じなんだよ。

まずは相手のことを知らないと、話がはじまらないんだ。

たしかにね。

わたしが嫌いだった先生のことを想像できないのも、『知らない』んだから当然よね。

じゃあ相手の立場で考える為には、どんな事を知らないといけないの?

そのために知らないといけないことはたくさんあるだろうね。

ここには書ききれないくらいだ。

ミコトが考える、知るべきことを教えてよ。さわりだけでいいから。
そうだね‥‥。ちょっと思いつくことをメモしてみようか。

 

他人の人生を想像する

メモ

家族構成とその家族ひとりひとりの関係
その人と家族の関係
子供の時はどんな子供だったか
どんな育てられ方をしたか
裕福だったか、貧しかったか
学校ではどんな生徒だったか
過去の友人関係、現在の友人関係
趣味
何をしているときに楽しいと思うか
つまらないと思うか
何が好きか、嫌いか
尊敬する人はどんな人か
軽蔑する人はどんな人か
自分のことをどう思っているか
他人のことをどう思っているか
過去の恋愛関係はどんな感じか
自分のどんなところが優れていると
感じているか
自分のどんなところが劣っていると
感じているか
最近悩んでいることは何か
最近自慢できることは何か
どんな時に笑うか、どんな時に怒るか
・・・
・・・

 

たぶんこれは書ききれないよ。
たしかに多いけど、他人を理解しようと思ったら知っておくべきことだと思うわ。
そうだね。
簡単に言ってしまうと

「相手の人生を知る」

ということになるからね。
そりゃあ大変なのは当然だ。

子供や大人、部下や上司、すべての人に対して、こんなことをしないといけないの?
こんなに細かく、すべてのことを知るのは難しいだろうね。

でも、今よりもっと知ることはできるはずだから、自分にとって大切な相手から始めるべきじゃないかな。

すこしずつね。

そうね。完璧に知ることは無理でも、今よりたくさん知ることはできるはずだわ。
同級生や同僚に『共感』しやすいのは、年齢が近いから、同じタイミングで同じような経験をしているからだよね。

自分に置き換えて想像しやすい。

自分が思うことは、相手も思うんじゃないかな?ってね。

自分と『対等な存在』だと共感しやすいのかもしれないわね。
そのとおりだね。

もう少し考えを深めると、共感というのは、相手を対等な人間として扱う行為なんだ。

共感できない・したくない‥‥

そういう人間関係は縦の関係だ。

相手を見下していたり、相手に服従している状態なんだ。

対等とは、つまり『横』の関係だ。

ああ、そこで『横の関係』の話にもどってくるのね。

 

横の関係を作る流れ

相手を想像する

 

相手と『横の関係』を作りたかったら、まずは相手に『共感』できないといけない。

共感するためには、まずは相手のことを知る必要があるってことだね。

これは相手が誰であっても、子供でも総理大臣でも同じなんだ。

そうすれば相手の課題に介入せずに関わっていけるのね。

子供  大人  老人
新入社員  同僚  社長
妹  母親  友達  先生

みんな平等に関わっていくのね。

『課題の分離』をして人間関係をすっきりさせたら、そのあとにやるのは『共感』ということになるね。

具体的に言うと‥‥

自分と相手の立場を入れ替えたら、自分はどう思ったり、考えたりするのかを想像する。

相手の行動や言動に不満を感じたら、それは「自分が正しい」と思い込んでいる証拠。

「自分と相手の立場を入れ替えたら、自分も同じような行動をとるんじゃないか?」

この自分への問いかけを忘れない。

何回も言わなくてもわかるわよ。

・・・まぁ、そのとおりだよ。

そして共感するには、相手のことを『知る』必要があるってことだ。

大切な人だったり、自分を困らせるような身近な人から始めるといいんじゃないかな。

大切な人のことは知りたいと思うから何の苦もなくできそうだわ。

だけど、自分を困らせるような人に共感するのは難しい気がするわね。

そうかもしれないね。

でも、そういう人間関係をうまく乗り越えることができたら、悩みの少ない自由な人生を送れるんだよ。

そういう人にこそ『共感』しないといけないんだね。

わたしの上司がそんな人だわ。

そんなの上司が先にやれって話よ。

なんで年下のわたしが、先に共感してあげるの?って感じ。

みんなそう思っちゃうかもね。

でも「してあげる」って思うのは、やっぱり君が『横の関係』を作れていない証拠だよ。

他人に期待してはいけないんだ。

まずは自分から行動しないとね。

はぁ、めんどくさい‥‥

てっとり早く、良い上司とめぐり逢えたらいいんだけどな。

ふふ。

これは君が、その『良い上司』になるための良いきっかけじゃないか。

良い上司がいなかったら、自分が良い上司になるしかないんだよ。

君の部下になる人は幸せだね。

なるほどね。
たまには良いこと言うじゃない。
ぼくは、いつも良いことしか言ってないよ。

次回は『横(ヨコ)の関係」を邪魔する
「縦(タテ)の関係」
について話すよ。

世の中のほとんどの人が縦の関係で生きてしまってるからね。

そのデメリットを伝えるよ。

 

次回を動画で確認

次回に進みます

縦の関係
アドラー心理学⑩「縦の関係」で生きるひとは他人を差別する

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今日のまとめ

課題の分離をした後は『横の関係』で他人と関わっていく。

他人との間に『横の関係』を作るには、相手を敬い『共感』する必要がある。

『共感』とは、相手の立場に立って考えること。
「わたしはあなたの敵じゃない」とわかってもらうためにすること。

具体的には、自分と相手の立場を入れ替えたら、自分はどう思ったり、感じたり、考えたりするのかを想像すること。

相手の行動や言動に腹が立ったり不愉快な思いをしたら、それは『自分が正しい』『相手が間違っている』と思っている証拠。

『自分が正しい』と思った瞬間に相手の課題への『介入』がはじまる。

「自分と相手の立場を入れ替えたら、自分も相手と同じような行動をしてしまうんじゃないか?」という自分への問いかけを忘れない。

『共感』するためには相手を深く知る必要がある。

共感は相手を『対等』と認めること。
つまり『横の関係』を作る手段。

『横の関係』を作ることを邪魔する
『縦の関係』とは?  →  次回

 

次回に進みます

縦の関係
アドラー心理学⑩「縦の関係」で生きるひとは他人を差別する

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