今日のポイント
共同体を強くする
人生には、乗り越えると幸せになれる3つの課題
があります。
仕事・交友・愛 の課題です。
この3つの課題は、自分が所属している共同体に
『貢献』することで乗り越えていきます。
あなたが所属している会社や学校やチームなどの
共同体には、必ず『やるべきこと』があります。
誰かがそのやるべきことをやらなかったら共同体
は壊れてしまいます。
誰かがやらないと共同体が壊れてしまうことは、
すべて『仕事』だと考えましょう。
自分の得意な『仕事』に真剣に取り組めば、結局
は共同体にとっての利益になります。
前回はその『仕事での貢献』を話しました。
前回の内容
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アドラー心理学㉑仕事で他人の役に立てば、ちょっと幸せになれる
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次の段階の『交友』が今日のテーマです。
みんなと仲間になるために努力をして、共同体が
壊れないようにする話をしていきます。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
自分から貢献していこう



そして、自分のやるべきことを一生懸命やるのが仕事の課題を乗り越えることだって言ってたわ。


自分のために頑張れば、結局は共同体への貢献になるって話だね。
言葉だけ聞くと『親友を作る』みたいに感じるけど。


親友に接する時と同じように、みんなに接する、という感じだね。


自分の意見とちがっていても、相手の意見を尊重できる
嫌われることを恐れずに、言いたいことが言える
そんな関係を、特定の仲の良い相手だけじゃなくて、みんなとの間に作るってことだ。


親友の言うことは、頭ごなしに否定したりしないよね?
間違ってると思っても、大事な友達だから理解しようとするはずだ。
そんなことは小さな問題だわ。
大切な友達だったらね。


少なくとも同僚や上司には言えないことも素直に言える。


それは『対等』な関係で、相手を信じる気持ちがないと作れない素晴らしい関係だね。




前向きな言葉をもらって、泣いちゃったりする時もあるわね。


そういう関係って仲間と呼べる関係だと思わないかな?
居てくれて助かってるわ。


わたしの親友は『仲間』だわ。


それはとても良いことだと思うわ。
まわりのみんなが仲間だったら、そんな職場は最高だと思う。


『交友』は共同体のみんなへの貢献
こんな感じだね。




自分から先に協力や援助をしていくのが交友の課題なんだ。
まず最初は『課題の分離』



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アドラー心理学⑤「課題の分離」で人間関係をすっきりさせる
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『自分に協力しろ』と強制するのは自分の方が正しいと思うからだ。
これでは『相手の正しさ』を否定することになってしまう。


相手が自分に協力してくれないなら、それには何かしら、その人なりの『理由・目的』があるんだ。
『自分に協力しろ』と強制するのは、相手の自由であるはずの『相手の生き方』に介入することになる。


協力や援助をして欲しいなら、まずは自分からそれをするんだ。


待ってたり強制するんじゃなくて、他人にして欲しいことは、自分から先にするんだ。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
共同体を強くする
でも何故それが『人生の課題』っていうほど大げさなことになるの?


その2番目に重要な『交友の課題』
なぜ交友がそれほど重要なのかと言うと、共同体を壊さないために必要だからなんだ。


自分のために努力すれば、最終的には共同体の役に立って、
『仕事の課題』を乗り越えられるという話だったはずだ。
どんな共同体にも何かしらやるべきことがあって、それを前向きにやるのが仕事の課題。
自分が得をするように努力したとしても、結局は共同体の利益につながるから、自分の為に努力することで『仕事の課題』は乗り越えられる。


『分業』という仕組みのおかげで、みんながそれぞれ得意な分野を受け持って努力すれば、共同体の利益につながるんだ。


前回は野球のチームで例えたね。
そのとき君は、みんなが自分の成績だけを追い求めるんじゃなくて、
チームワークも必要なんじゃないかと疑問を持ったね?






4番バッターばかり集めた巨人が、年間チーム本塁打の日本記録を塗り替えても、リーグ3位に終わったシーズンがあったね。


みんなが自分の得意なことをやって、ホームランを打ちまくっても優勝どころか2位にもなれなかった。
それにはいろんな要因があっただろうけど、共同体のやるべきことをおろそかにした、という見方もできるんじゃないかな?
チームの勝利のためにはいろんなやるべきことがあるでしょうね。
ホームランをたくさん打てば良い、という単純な話じゃないと思うわ。


みんなが自分の得意なことだけを考えている共同体は、うまく機能しない時が出てくる。
足りない部分を、協力し合って補うことも、共同体を壊さない為には必要なんだよ。




会社なら退職・休職。
部活なら退部とかだね。
プロ野球のチームだったら、選手がクビになったりトレードを希望したり、監督が引責辞任したりするね。


会社に行かない。
部屋に閉じこもって出てこない。
スポーツの場合なら、練習をさぼったり、やる気のないプレーをして非難される場面はよく見かけるね。


みんなが仲間になって、協力し合わないといけない。
だから『仕事の課題』の次のステージが『交友の課題』になるのね。
自分の次は他人ね。


みんながバラバラに頑張るより、仲間になって協力し合う方が強い共同体になるのは間違いないよ。
仕事の課題を乗り越えて、共同体に貢献できるようになったら、次は共同体が壊れないような貢献をしていこう。
みんなが仲間になれるような努力をしよう。


みんなが仲間になる
居場所が無くなったり、居づらくなるのは確かにツライわ。


人間はひとりでは生きられない。
人間は徹底的に社会的な動物だ。
そんな人間にとっての幸せとは、共同体の一員として、共同体の中に自分の居場所を感じることなんだ。
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アドラー心理学⑳幸せに生きる為に必要なこと/他者貢献とは?
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いじめられたり、暴力を振るわれたり、頑張っても結果が出なかったりしたら、別の共同体に移る方が良い場合も有る。
でもまずは、今自分が居る共同体に貢献することが大事だね。
たしかに自分から共同体を捨てる方が良い場合もあるわね。
転職して成功する人もいる。
離婚しても、再婚後に幸せになったり、自由を楽しむ人もいる。
でも、あきらめるのは、仲間になる努力をした後ってことよね?


「交友の課題」を乗り越えたら
みんなを仲間だと思えるようになる


仕事レベルから交友レベルに貢献もレベルアップするから、
共同体への『貢献感』もいっしょにレベルアップする。
『貢献感』がレベルアップすれば、より幸せを感じられるようになる。

他者信頼が必要
まさか親友に接するように、みんなに接すれば仲間になれるなんて曖昧なこと言わないわよね?


まぁ前回までに、他人と『仲間』になるための話はいろいろしちゃってるんだけどね。
自己受容・他者信頼の話の時にも仲間の話が出てきたわ。


ここからの話はとても重要だ。
今までの話をおさらいしながら、交友と、その次の愛の課題についてもまとめて解説していくよ。
長くなるから次回にまわそうかな。


共同体の一員として、ここに居てもいいんだと思える共同体感覚。
それを身に付ける為に必要な、自己受容と他者信頼はすでに話したね。
最後の他者貢献の話も、あとすこしで終わりだよ。


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