今日のポイント
仕事で他人に貢献する
『幸せに生きたい』と願うなら、乗り越えるべき
人生の課題というものがあります。
仕事・交友・愛 の3つの課題です。
これらを乗り越えるためには、それぞれの課題の
レベルに見合った「貢献」が必要になります。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
仕事の課題を乗り越えるためには、仕事レベルで
他人に貢献する必要がある ということです。
仕事→交友→愛 という順番で難しくなります。
難しい方が、より幸せを感じられます。
まずは他者貢献のレベル1。
仕事の課題を乗り越える話をしていきます。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
3種類の他者貢献





仕事・交友・愛の3つの課題だね。
それがそのまま、他人に貢献する時の3つのレベルになるんだ。


『仕事の課題』を乗り越えたいと思ったら、仕事で他人の役に立たないといけないんだ。
『交友』も『愛』も同様だね。




仕事は「わたしの幸せ」
交友は「あなたの幸せ」
愛は「ふたりの幸せ」を追求する。


まずは『仕事』の課題での貢献から話し合っていこう。


仕事中は『会社』という共同体の一員として行動するけど、
家に帰ったら『家族』という共同体の一員になるよね?


お金を稼いでくる
家事をする
子育てをする
家を守る
近所づきあいをする
会社にいる時とは違うことでやるべきことがたくさん出てくるね。


会社から家庭に、共同体が変わったとしても、誰かが何かをやらないといけないってことは変わらない。
やらないと共同体が保てなくなることは、すべて仕事だと考えよう。


友達と遊ぶ時も、PTAの集まりに参加する時も。
他人と何かしらの目的を共有する時は、すべて共同体の一員になる。


場所を決めたり 車を運転したり
楽しい雰囲気を作ったり
注文したり お会計したり
いろんな仕事が考えられるね。
この仕事で他人に貢献することが、仕事の課題に立ち向かうことになるってわけだ。
じゃあ、仕事の課題を乗り越えるための貢献って、具体的にはどんなものになるの?

『わたしの幸せ』を追求する

『仕事の課題』を乗り越えるための貢献を、きみの好きなプロ野球に例えてみようかな。


自分の利益を最優先したら、きみはどのように行動するかな?
うーん‥‥
まずはクビにならないように、レギュラーに定着するための努力をすると思うわ。


とにかく自分が得意なことで他の選手に勝てるように努力するわね。
なにかしら突出した能力が無いと、試合に出してもらえないからね。


でも弱点を無くしても、すべての能力が平均点ではチーム内の競争には勝てないわ。
足が速いとか、守備がうまいとか、なんでもいいから自分が一番になれるような武器を見つけたいわね。


うーん。
たぶんわたしが苦手なことで、1番を目指す人もいるでしょうね。
それぞれが得意なことを伸ばしていってチームで1番になる努力をすれば、チーム全体の力が底上げされる気がするわ。


いろんな分野のスペシャリストが集まったら、監督も選手起用が楽になるはずだね。
試合中の色んな状況に対応できる。
たとえ足が遅くて守備が下手でも、バッティングがすごかったら使い道はあるからね。


最終的には『チーム』という共同体の利益にもつながる。
この考え方を『分業』というんだ。
仕事を分けて、みんながそれぞれ得意なことを受け持つわけね。


他の選手の弱点をカバーしたり、ホームランを打ちたいけど我慢して、
チームの勝利のために当てるバッティングを心がけたり‥‥


自分のことだけじゃなくて、みんなのためになることを考えるのがチームワークだ。
これは次回のテーマだから、今日は話さないでおくよ。
たしかに『分業』という考え方をすれば、自分の得意なことで共同体に貢献できるわね。


分業の目的は共同体の利益を追求すること。
プロ野球で言うならチームの勝利であったり、ファンを喜ばせたりすることだろうね。
個人成績が優秀な選手がチームに居たらファンも誇らしいしね。


たとえ自分勝手な人で、本人にその気がなくてもね。


このレベルの『貢献』は自分のことしか考えない人でもできる。
競争して敵も作るし、給料とか評価とか好感度とかの『見返り』も求めてしまうけどね。
でも仕事の課題だけクリアしても、アドラー心理学が目標とする人にはなれないわね。


YOUTUBE【ゆっくり解説】
『仕事』だけでは足りない

仕事で貢献して『仕事の課題』だけ乗り越えても、アドラー心理学が目標とする人にはなれないね。
「自立」もあやしいし、
「社会と調和して暮らす」
「他人を仲間だと感じる」
この2つも無視して乗り越えてしまう人は居るだろうからね。


これだけは仕事の貢献でそれなりに達成できるけどね。
それ以外の目標は、仕事の貢献だけでは不十分だ。
特に『自立すること』は、愛の課題を乗り越えないと達成できない。


今日は、仕事の貢献だけでは幸せに生きるには不十分だとわかってくれればそれでいい。


今日のまとめ

キーワードは『他者貢献・人生の課題・人生の目標』だね。


その路線で話をまとめてみようか。


社会と調和して暮らせて
自分には能力があると感じていて
他人を仲間だと思っている‥‥






自分が所属する共同体の中で、仕事レベル、交友レベル、愛レベルの貢献をすることで、課題を乗り越えるんだ。


自分のことだけを考える人でも、他人の役に立てる。


これだけでは『人生の目標』を達成できないんだよ。


普通『仕事』というと、お金を稼ぐためにすることだと思われがちだ。
でもアドラーが言う『仕事』はそうじゃなかったね。
家に帰ったら家族という共同体。
学校に行ったら学校やクラスという共同体の一員になる。
それぞれの共同体には目的があって、その目的を達成するためにはやるべきことがある。


それをやらなかったら、共同体は保てない。
それぞれのポジションでやるべきことがあって、誰かがそれをやらないとチームは成り立たないわ。


簡単に言ってしまうと、
誰かと一緒に行動する時は
かならず何かしらの仕事がある
ってことなんだ。
遠くにドライブ行く時は、友達ばかりに運転させちゃだめってことね。


たしかにドライブでの仕事レベルの貢献は、運転するという仕事を自分から率先してやることだね。
方向感覚の優れた人にマップを見る仕事をやってもらうのがいいわね。




アドラーの『愛』って、難しくて厳しそうな予感がするのよね‥‥

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