アドラー心理学入門

アドラー心理学⑭性格は変えられる

性格は変えられる

 

今日のポイント

性格を変える

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

アドラー心理学では、『性格』とは呼ばずに
『ライフスタイル』と呼びます。
 

性格やライフスタイルを一言で表すとしたら
「解釈のくせ」です。
 

『くせ』なので、生まれつきのものでもなく
変えられないものでもありません。

何かを変えるイメージ

 

 物事に対する受け止め方の『くせ』を直せば
ライフスタイルも変えられます。
 

他人と競争するライフスタイルを捨てて対等
な関係
を築く道を考えていきます。
 

キーワードは「劣等感」です。

ライフスタイルを変える

 

 

人は比べられて育つ

自分と他人を比べる

 

さぁ、そろそろ劣等感の話も終わりに近づいてきたね。
ちょっと気になったんだけど、そもそも人はなぜ、自分と他人とを比べてしまうの?
そうだねぇ‥‥

比べられて育つからというのが要因としては大きいよね。

比べられて育つから‥‥
大昔の人間は、今よりも死ぬのが早かった。

動物を狩って、草や木の実を食べていた時代の平均寿命は3,40歳だったんだ。

理由は子供の死亡率の高さだ。

病気で死ぬ赤ん坊も多かったし、発育不全や、何かしらの理由で『望まれない子供』はすぐに殺された。

・・・
人間の脳は、そのような時代のなごりを引きずっているんだよ。

「自分が他人より優秀かどうか」というのは、集団から見捨てられて殺されないために、どうしても気にしてしまうポイントになるんだね。

まぁ‥‥

劣っていたり、みんなの邪魔になるような存在だったら、殺されちゃうんだもんね‥‥

自分が他人と比べてどうなのか、というのは気にしちゃうわね。

今は昔とは違うだろうけどね。

でも人間の脳は、時代の移り変わりほど早くは進化していない。

石器が使われ出したのが250万年前で、が日常的に使われるようになったのが30万年前だ。

農業は1万2千年前に発達した。

法律が制定されたのが2千年前。

日本で電話機が生まれたのが150年前で、スマホを普及させたiphoneは2008年に日本初上陸だ。

現代人が常識とするような技術や思想は、人類の歴史から比べたら驚異的に短い期間で発達した。

何百万年も続けた生き方や考え方は、数千年では到底変えられない。

殺されることを恐れて、他人と比べてしまう精神も同様だね。

他人と比べてしまうのは、人間の本能みたいなものなのね。

何百万年もの間に身につけた、生き残るための手段‥‥

そう。

だから人間は自分と他人とを比べてしまう。

子供が殺されないように、集団にとって優秀であって欲しいと願う。

君も小さい時に、いろんな子供と比べられたんじゃないかな?

そうね。

近所の友達とか、同級生、親が幼かった時と比べられたりしたわね。

テレビに出てきた子ども。
同い年の子どもの平均値。

いろんなことで比べられたよね。

だいたいみんな、そんな感じで育ったんじゃないかな。

テストの点数 体力測定の結果 生活態度 友達の数 とかね。

あと容姿もかな。

そして、ただ比べられるだけじゃ済まないはずだよ。

比べられた結果から

「良いか、悪いか」
「優れているか、劣っているか」

『評価』をされたんじゃないかな。

当然そうなるわよね。

アドラー心理学が否定する『褒められたり叱られたり』を繰り返しながらね。

 

横の関係
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他人より劣っていると叱られる
優れてないと褒めてもらえない

そんな環境で生きていたら、そのうち自分と他人とを比べたり、比べられたりすることが当たり前になるのも無理はないよね。

うんうん。
そんな考え方や、ものの見方をする『くせ』がついてしまう。

自分が相手よりなのかなのか。

そんなことばかり気にする『縦の関係』での生き方を身に付けてしまう。

まわりのみんなが『縦の関係』で生きてるんだから、子どもがそれを当たり前と思っちゃうのも無理ないわね。

 

縦(タテ)の関係とは?

縦の関係
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性格は変えられる

性格を変える

 

『劣等感』は、そんな『縦の関係』から生まれるんだね。
他人と比べてランク付けされてしまったら、ランキングが下の人が劣等感を持つのは当然だと思うわ。
勝たないと褒めてもらえないんだから、どうしても他人との勝ち負けにこだわってしまうよね。

でも他人とのすべての勝負に勝ち続けるのは不可能だ。

負けが続いたら「悪い劣等感」に陥ってしまいがちだ。

そうなる前に誰かが指摘してくれたら別だろうけど‥‥

『他人より劣ってる自分』を受け入れられない‥‥

そこで逃げたり、強がったりしてしまうのが「悪い劣等感」よね。

こういう『劣等感のしくみ』をわかっている大人だったら、

劣った自分を素直に受け入れる『良い劣等感』に子供を導けるかもしれないわね。

そうだね。

子供のころは、周りの大人の影響が強いから競争させられてしまう。

でも大人になった僕らは、劣等感のしくみを理解しないとね。

自分の為にも、他人の為にも。

小さいときの環境が、子どもの考え方のくせを作っていくのね。
その『くせ』が『ライフスタイル』になるんだね。

環境に適応するために、自分で選んだ生き方

それがくせになって、いずれライフスタイルになる。

性格と呼んでもいいけどね。

育つ環境が、子供の選ぶライフスタイルに大きな影響を与える‥‥

子供のまわりにいるのが、
どんな親か
どんな先生か
どんな友達か

これらで、選びがちなライフスタイルは変わってくるわね。

病気やケガも大きく影響するよ。

子どもはだいたい10歳くらいまでに、自分のライフスタイルを選ぶらしいね。

そうなんだ‥‥
10歳までの環境は重要なのね‥‥
ライフスタイルは生まれた時から決まってるんじゃなくて、環境に適応するために自分で選んだ「生き方」なんだ。

ここまではきっちり理解しておかないといけないね。

自分で選んだんだから、別のライフスタイルを選び直すことも可能というわけね。
そのとおり。

もし自分の人生がうまくいってないと感じたら‥‥

それは自分のライフスタイルを選び直すべき時が来たという事かもしれないね。

「性格は変えられる」というのは、そういうことなのね。

ライフスタイルを選び直すのね。

課題に立ち向かったり逃げたり。

悲観的だったり楽観的だったり。

攻撃的だったり協力的だったり。

人前で泣いたり隠れてひとりで泣いたり。

いろんな性格があるよね。

それは、環境から自分を守るために、環境に応じて子供が生き方を選んだ結果なんだよ。

子どもにとっては環境からの影響が強いから、「選ばされた」って印象もあるわね。
たしかにね。

他人に迷惑をかけるライフスタイルを選んだとしても、すべてを子どものせいにするのは無理があるよね。

自分の人生を変えたいと思って、ライフスタイルを選び直すためにはどうしたらいいのかな?

 

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まずは自分を受け入れる

自分を受け入れる

 

それが今日の話のテーマだよ。

「縦(タテ)の関係」で生きるライフスタイルを捨てて、

「横(ヨコ)の関係」で生きるライフスタイルを選び直す。

その話をしないとね。

最終目標の『共同体感覚』を身に付けるためには、他人との間に「横の関係」を作る必要があるのよね?
そのとおりだよ。

ここまで縦の関係や劣等感の話を掘り下げてきたよね?

それはライフスタイルを「横の関係」に切り替えるために必要な準備だったからだ。

 

横の関係の位置

 

やっと準備が整ったというわけね。
そういうことだね。

前回、前々回は劣等感の話を掘り下げたけど覚えてるかな?

覚えてるわよ。

自分と他人を比べて反射的に感じるのが『最初の劣等感』ね。

その後に、劣った自分を受け入れるかどうかで、「良い劣等感」「悪い劣等感」にわかれてしまう。
 

「悪い劣等感」には2種類ある。

自分の現在地から逃げるのが
「劣等コンプレックス」

出来るふりをして強がるのが
「優越コンプレックス」

 

劣等感の図2

 

劣等感の話はかなり掘り下げたから理解も完璧だね。
自分の現在地を受け入れないと、他人が『敵』になってしまうとも言ってたわね。
ありのままの自分を『受容』できなかったら、他人と競争し続ける悪い劣等感に陥ってしまう。

他人との関係が『競争』という状態になったら、他人は競争相手‥‥、つまり『敵』になってしまうという話をしたね。

ここまでは覚えてるわよ。

そうなってくると、ライフスタイルをからに切り替えるためには、

ありのままの自分を受け入れないといけないということになるわね。

そうだね。『自己受容』ができるようにならないとね。
ん?今気付いたけど、「自分を受け入れる」っていう話題って、共同体感覚の話の時にも出てきたような気がするわ。

 

共同体感覚

 

共同体感覚につながっていく

共同体感覚

 

ついにここまで来たね。

おっしゃるとおりだよ。
ありのままの自分を受け入れることは、共同体感覚を身につけるために必要なんだ。

いつのまにか最終目標の話に入ってたのね。
そうだね。

共同体感覚を身に付けるために必要なのは、受容・信頼・貢献 、この3つの行動だという話をしたよね。

 

共同体感覚
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この3つのうち、どれから始めてもいいって言ったけど、

今すぐに、自分だけで始められることを考えると『自己受容』を最初のステップにするのがいいかもね。

たしかこの3つは、どれか1つでも欠けたら成立しないんだったわね。
そうだよ。

ありのままの自分を受け入れるから
他人を無条件に信頼できる

他人を信頼できるから
見返りを求めずに他人に貢献できる

他人に貢献できるから
ありのままの自分を受け入れられる

完全な輪っかになっているんだ。

共同体感覚

この輪っかに飛び込むには、まずは自分だけで始められる『自己受容』から入った方がいいということね。
入りやすさは人それぞれだから、断定はしないけどね。

得意なところから始めればいいよ。

とりあえずは『自己受容』から話をしていくからね。

うん。
次回にね。
えーー。
ここまで引っ張っておいて?
ここからはアドラー心理学の最終目標の話だからね。

当然長くなる。

ここまでの話で忘れているところがあったら、復習しておいてくれると助かるよ。

まぁいいわ。
やっとここまで来れたし。
やっと『悪い劣等感』から解放される話が出来る段階まで来た。

僕はうれしいよ。

 

今日のまとめ

自分と他人を比べてしまうのは、比べられて育って、それが当たり前になっているから。

他人と優劣を競った結果から、褒められたり叱られたりを繰り返して、勝つのは良い事だ、負けるのは悪い事だ、と認識するようになる。

自分が他人より「上」か「下」かを気にするようになる。

他人と競争して「上」か「下」かを評価するのが「縦の関係」での生き方。

「劣等感」は「縦の関係」での自己評価から生まれる。

ほとんどの人が「縦の関係」で生きているのは、それが環境に適応するために必要だったから。

環境に適応するために「自分で選んだ生き方」を続けて、それが「くせ」になって「ライフスタイル(性格)」になる。

自分で選んだ生き方なのだから、それを選び直すことは可能。

つまり、性格は変えられる。

他人より劣っている自分を受け入れれば、他人と競争する「縦の関係」のライフスタイルを捨てられる。

アドラー心理学の最終目標「共同体感覚」を身に付けるためには、ライフスタイルを「縦の関係」から「横の関係」に切り替えないといけない。

「他人より劣っている自分」つまり「ありのままの自分」を受け入れるためにはどうしたらいいか? → 次回

 

次回に進みます

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アドラー心理学⑮ありのままの自分を受け入れると、他人を仲間と思える

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