アドラー心理学入門

アドラー心理学⑥自己犠牲のヒーロー・アンパンマンとアドラーが出会ったら

ヒーロー

 

今日のポイント

アンパンマンの共同体感覚

 

今日の話題はアンパンマンです。

アドラー心理学の最終目標「共同体感覚」
アンパンマンの行動と絡めて話し合います。

 

お堅い話が続いているので、今日は軽めです。

子供の可能性

 

YOUTUBE【ゆっくり解説】

 

 

アドラーとアンパンマン

アルフレッド・アドラー

Yuliya Darafei / Shutterstock.com

 

今日はのテーマはアンパンマンだ。

もし、アドラーがアンパンマンと出会ったら、どんなアドバイスをするか想像を膨らませてみよう。

アドラー心理学の最終目標、
「共同体感覚」を理解する足がかりになったらいいね。

アンパンマンと共同体感覚って関係あるの?
日本の正義のヒーローは
アドラーと仲良くできるのか?

興味あるから考えてみたいんだよ。

それは面白そうね。

まずは『共同体感覚』の流れをおさらいしてみないとね。

 

共同体感覚

 

自分を受け入れているか?

自分を受け入れる

 

ありのままの自分を受け入れる

無条件に他人を信頼できる

見返りを求めず他人に貢献できる

この3点から、アンパンマンの行動を考えてみようか。

「ありのままの自分を受け入れる」

アンパンマンは出来てると思うわ。

そうだね。

自分を大きく見せて威張ったり、逆に小さく見せて逃げるようなアンパンマンは見た覚えがないな。

そうよね。自分の弱点を素直に受け入れて、前向きに努力していると思うわ。
よし、じゃあ「自分を受け入れる」はクリアしていると考えよう。

 

他人を信頼しているか?

信頼

 

次はこれね。
「無条件に他人を信頼できる」
アンパンマンは全ての人間が好きらしいから出来ているように思える。

けど、ひとつ気になるね。

何が気になるの?
アンパンマンは最終的に暴力で解決するっていう点だよ。
アンパンチね。
そう。

確かにアンパンマンは、いきなりバイキンマンにアンパンチを繰り出すわけじゃない。

必ず「やめるんだ!」と対話を持ちかけているよね。

そうね。有無を言わさず殴り掛かるイメージはないわね。
でも、バイキンマンが言うことを聞かなかったら、暴力で解決する道を選んでしまう。
アンパンマンは正義のヒーローなんだから、それでいいんじゃない?
微妙だね。

アンパンマンには力があるからそれで解決できるけど、もしバイキンマンより弱かったらどうなるのかな?

うーん。
泣き寝入りするしかないわね。
そうだろ?

アンパンマンの正義は、相手を打ち負かす力が有ってこそなんだ。

それだと「力が無い者は自分の意見を主張できない」ということになってしまう。

バイキンマンの言い分もちゃんと聞いて、お互いが納得できる妥協点を探し出すことが大事だよ。

バイキンマンを無条件に信頼できていたら、わかってもらえるように話し合いを続けるはずなんだ。

そんな、話し合いで問題を解決するようなヒーローの話だったら、子供は見るのかしら?
ふふ。
『交渉人』や『お坊さん』みたいな大人向けのヒーローは、すぐチャンネルを変えられてしまうだろうね。

 

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自己犠牲は続かない

自己犠牲のイメージ

 

「見返りを求めず他人に貢献する」

これはアンパンマンの一番の美点なんじゃないかな?

アンパンマンが「食べ物をあげるから代わりに~~をくれ」なんて言ってる場面は想像つかないわ。

そうだね。
アンパンマンは自己犠牲のキャラクターとして有名だね。

食べ物である自分の顔を分け与えて、空腹の他人を助ける‥‥

そうそう。
他者貢献の代表的な存在よ。
でもね、これも問題がひとつあるんだよ。

「他者貢献」は、自分を犠牲にしてはいけないんだ。

えーどうして?

自分を犠牲にしないと、他人に貢献なんて出来ないんじゃない?

まぁ、普通はそう思うよね。

他人を助けるには、自分の時間や労力を犠牲にするね。

そうよ。
なにかしらのコストを支払わずに他人を助けることなんて出来ないわ。
おっしゃる通りだよ。

自分の何かを犠牲にしないと、他人を助けられない。

それは真理だと思うよ。

でもね、アンパンマンは顔が無くなるほど自分の顔を分け与えると、動けなくなってしまうんだ。

動けなくなったらジャムおじさんが顔を取り換えてくれるじゃない?
それはジャムおじさんがサポートしてくれるから出来ることだ。

もしジャムおじさんがいなかったら、アンパンマンの他者貢献には限界があるんだよ。

つまりどういうことなの?
自己犠牲は続かないってことだよ。

 

疲れた女性

 

・・・
例えば100万円持っている人がいて
『お金に困っている人を助けたい』と思ったとしよう。

でも10万円ずつ分け与えていったら、9人目を助けたところで自分と相手が同じ状況になってしまう。

自分の事を考えたら、これ以上は他人を助けられない。

9人も助けられたんだから、それでいいんじゃない?
でも、助けるうちに自分のお金はどんどん減ってるよ。

お金を使って自分がしたいことがどんどん出来なくなった。

それに、もし10人目に今までで最高に困ってる人が現れたとしても、これ以上どうすることもできない。

最後の10万円を渡したら、自分と相手の状況が逆転してしまう。

まぁ、そういうことになるわね。
自己犠牲の弱点は次のふたつだ。

「続かない」
「自分の幸せが後回しになる」

アドラー心理学では自己犠牲を否定する。

自分も他人も、いっしょに幸せでないと意味が無いと考えるんだよ。

でも、他人に貢献するには自己犠牲が必要なのよね?
そうだね。

さっきの話で説明するなら、その人はお金で人を助けたかったら、

まずは自分がお金持ちになれるように頑張らないといけない。

じゃないと続かないよね。

自分の余った分を足りない人にあげるのね。

そうすれば、自分を犠牲にせず他人に貢献できる。

他人を幸せにしたかったら、まずは自分が幸せにならないといけないってことね。

お金があったら幸せかっていう話はまた別の機会に話すけど、考え方はその通りだよ。

だからアドラーは、アンパンマンにこう提案するんじゃないかな?

「ジャムおじさんから、自分の顔の
作り方を教わったらどうだろう?」

なるほどね。

アンパンマンが、自分の顔をたくさん作ってるところを想像すると面白いわね。

でもたしかに自分で作れたら、ジャムおじさんが風邪で寝込んでいても困ってる人を助けられるわ。

アンパンマンの他者貢献は、ジャムおじさんがいないと成立しないから不十分ということになるね。

 

今日のまとめ

ヒーロー

 

結局アンパンマンは、信頼と貢献はアドラーの考えでは不十分なのね。
そういうことになるね。
子供向けアニメの構成上、仕方のないことだけどね。
アンパンマンが早起きして自分の顔をたくさん作る。

それを持ってお腹が空いて困っている人を探しに行く。

人を困らせる悪人がいたら、話し合ってお互いが納得できる妥協点を探っていく。

たしかにそんなアニメだったら子供の時のわたしは見ないでしょうね。

そもそも、バイキンマンが心を入れ替えて、協力的になってしまったら話が終わってしまうよ。
毎週ちがう悪役を出せばいいんじゃない?仮面ライダーみたいに。
どんな悪役を出すのさ?
たくさんあるでしょう。

インフルエンザマン
サルモネラマン
エボラ出血熱マン とか。

いくらでも思いつくわ。

エボラ出血熱マンって怖すぎるんだけど‥‥

アンパンチじゃ倒せないよ‥‥

心筋梗塞マン とか
痴呆マン もいるでしょうね。

あ、アルツハイマーマン かな。

あと、がんマン とか。

そんな悪役、戦う前から弱ってるじゃないか。

それに「がんマン」は違う意味でとってしまうよ。

僕は2丁拳銃をイメージするね。

じゃあ   肺がんマン  にしておくわ。
これなら拳銃持ってないでしょう?
両手の指に
タバコを挟んでそうだけどね‥‥

 

 

アンパンマンの作者「やなせたかし」は、従軍経験があったそうです。

つまり戦争を知る人でした。

とても貧しく、いつも食べる物に困っていて、「誰か食べ物を持ってきてくれないかな・・」と願っていたそうです。

そんな作者の願望を具現化したヒーローが「アンパンマン」です。

ジャムおじさんが健在な限り、アンパンマンは今日もお腹が空いて困っている人(作者の投影)を助けていくでしょう。

多少、考え方が違っていても、他者貢献を一番に考えるアンパンマンは、アドラーと仲良しになれるはずです。

 

 

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