今日のポイント
苦しい劣等感を無くす
たくさんの劣等感を抱えたり、強すぎる劣等感に
苛まれたりすると、人は苦しみます。
劣等感なんて無くしてしまえば楽になれますが、
人間は『欲』を持つ生き物です。
他人より優れていたいという欲は、人間なら誰も
が持っていて、そう簡単には無くせません。
そんな『欲』に、振り回されない生き方を教えて
くれるのが 反応しない練習 という本です。
今日は仏教の観点から、苦しい劣等感を捨て去る
方法を考えていきます。
今日の結論
▷欲が苦しみを生む
▷苦しみとは心の反応
▷反応を正しく理解すれば
苦しみは減らせる
YOUTUBE【ゆっくり解説】
苦しい劣等感は無くしてしまおう

・克服する
・無くす
克服する方法はすでに話したから、今日は無くす話をしよう。
努力して、劣等感を感じないレベルまで成長する。

劣等感を克服する方法
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【劣等感を克服する方法】前向きに努力を続けられる考え方とは?
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頑張って乗り越えるのが克服だ。
でも他人と競争して、勝ち続けるのって不可能だよね?
自分より優れた人なんて、意識し出したら切りがないわ。
世の中には頑張ってる人がたくさんいるんだから。


年収 成績 人望 容姿 健康
比べ出したら切りがない。
勝った!と思っても、視野を広げればもっと優れた人がたくさんいる。
多すぎたり、強すぎたり・・・
そんな劣等感は苦しいわよね。


適度な劣等感は、人間を成長させる原動力となる。
逆に強すぎる劣等感は、さまざまな苦しみを生んで、
最悪、自殺という結果にまで至る。
劣等感とうつ病の関係
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【うつ病につながる劣等感】9つのチェック項目で診断できます
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「無くす」という向き合い方も知っておかないと、苦しい劣等感から抜け出すのは難しいんだ。
名著・反応しない練習


だから今日は、仏教の世界から学びを得ようと思うんだ。
素晴らしい本に助けてもらおう。




心が反応することで生まれる。
無駄な反応をしないように、
心の状態を見るようにしよう。
そして、正しく理解しよう。
本の中で一貫して語られるテーマは、こんな感じだね。
悩みや苦しみは、心の反応・・・
反応を見て、理解する・・・
私の苦手な抽象的すぎる話だわ。


ちゃんと具体的に説明するからね。心配いらないよ。
反応とは自分の『中』の出来事

『外の世界』を分けて考えよう。
こんなふうにね。
自分の中と外で世界を分けるのね。


「1万円札が降ってくるといいな」なんて思っても、
外の世界では、そんなの有り得ないから降ってこない。
中っていうのは心の中ってこと?


つまり、君の心の中がどんな状態であっても、外の世界には関係ない。
君がイヤがることも平気で起きる。


怒られたり‥‥ 無視されたり‥‥
こんな事がイヤでも起きてしまう。


うーん・・・
嫌われたら、何で?って思う。
負けたら、悔しさを感じる。
怒られたら、ムカつく。
無視されたら、たぶん悲しいわね。


外の世界で何かが起こり、それに対して中の世界である心が動く。
それが『反応』だ。
YOUTUBE【ゆっくり解説】
イヤでも反応してしまう
そんなの当たり前じゃない?


外の世界で何かが起きれば、人の心は反応してしまう。
反応しないでおこうと思っても、勝手に心が動いてしまう。
・・・
なんで反応しちゃうのかな?
反応なんてしなかったら、心穏やかに生きていけそうよね。


でも人の心は反応してしまう。
それは、『欲』があるからなんだ。
欲があるから反応する
食欲とか性欲とかの欲?


仏教では執着とも言うよね。
キリスト教の『7つの大罪』は、その人間の欲が原因になっている。
傲慢 憤怒 嫉妬 怠惰
強欲 暴食 色欲
仏教では『五欲』といって、5つの求める心を意識する。
財欲 色欲 食欲 名誉欲 睡眠欲

そして、求めても全ては手に入らないから、常に何かに飢えている。
たしかに私の中にも有るわね。
お金や恋人が欲しい
認められたい
優れた人になりたい
食べたい 寝たい
だらだらしたい


ぼくも君も、外の世界に対して何かを求めながら生きている。
欲があるから心が反応してしまうってのはわかってきたわ。
人間には欲がある。
欲とは何かを求め続ける心。
欲を満たしたいから、常に外の世界が気になって仕方がない。


満たせなければ不快な反応をする。
劣等感も、そんな反応の一つだね。
『他人より優れていたい』という欲求があるから、
他人より劣っている時に、苦しさを感じてしまうんだ。
反応を無くすのは難しい

悩みや苦しみを捨て去るために、反応しない練習をしていこう。
人間には欲があるんだから、反応しちゃうのは仕方ないんじゃないの?
反応しないなんて無理じゃない?


人間に欲があるなら、反応するのはどうしようもないよね。
反応しない人になろうとしたら、欲を無くすしかないわ。
そんなの、人間をやめるってのと同じことじゃないの?


欲を無くすというのは何も感じないということだからね。
人間らしさが失われちゃうね。


お釈迦様のように、欲に振り回されない冷静な生き方を、身につけないといけないからね。


僕たちが目指すのは、反応を無くすような境地じゃない。
人生を悪くする反応なら弱める。
逆に、人生を良くする反応なら、無くさずに利用する。
そうやって、自分のためになるように、欲や反応をコントロールできるようになろう。




たとえば怒りの反応は、君の人生を悪くするかもね。
怒るとだいたい後悔する

気まずい雰囲気になったり、頼みごとをしづらくなったり。


思い通りに仕事を進めたいという欲を、部下に邪魔されて怒る。
早く目的地に着きたいという欲を、前を走る車に邪魔されて怒る。
他人の都合なんて無視して、自分の欲が邪魔されたことに対して、
怒りで反応してしまう。


極端な話、君と真逆な反応をする人だっているはずだ。
私は短気だから怒っちゃうけど、そうじゃない人もいるわ。


欲や反応をコントロールする為には、やるべき事が2つあるんだ。
・反応を見る
・反応を正しく理解する
◆心の反応を見る



「わたしは今、イライラしている」


自分の中の世界がどんな反応をしているか、素直に観察するんだ。
イライラしてることを自覚しよう。


反応を見る意識を持つことで、そのもう一人の自分が生まれるんだ。
自分が二人になったわ。


イライラして、その感情に流されて行動したら、後で冷静になってから後悔することになる。
「わたしは今、イライラしている」
まずはこのように意識して、自分を見る冷静な自分を作り出すんだ。
◆反応を正しく理解する
そんな視点を持つのが大事なのね。


苦しみ 悲しみ 怒り 妬み
欲が邪魔をされると、人の心はいろんな反応をしてしまう。
まずは反応を観察して、その反応を正しく理解していこう。


どうしてこんな反応するんだろう?
この反応は、自分や外の世界にどんな影響を与えるんだろう?
このように原因と結果を考えれば、反応への対処法も見つかるんだ。
原因を探る

たとえば、君が車で出勤する場合を考えてみよう。
始業時間に間に合うかギリギリなのに、遅い車が前を走っている。
たぶん君はイライラするね?


欲が邪魔をされるから、イラつきという反応をしてしまう。


自分を良く見せたい
そんな欲だろうね。
遅刻して、だらしない人間だと思われたくない・・・
慌てて出社するような、みっともない姿を見られたくない・・・
そういった欲があるから、それを邪魔する前走車を悪者にする。
時間に余裕があったら、遅いなーとしか思わないかもしれない。


たとえ遅い車が気に入らなくても、コンビニに寄ったりして、流れを変えることも出来るだろう。
欲が私を焦らせるのね。
そして、イライラさせる・・・


そんな当たり前のことも、捻じ曲げようとするのが「欲」なんだ。
まずは心の中を観察しよう。
「わたしは今、イライラしている」
次は、反応する原因を考えよう。
「欲があるからイライラしている」
「優れた人でいたい、という欲が、
わたしを急がせている」
結果を想像する

自分や外の世界に、どんな影響を与えるか考えるんだ。


遅い車にイライラしたら、君の行動に影響を与えるはずだ。
車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりね。
そうすれば、前の人がバックミラーを見た時に、後続車が詰まってるってわかるんじゃない?




車間を詰めるのは「早く行け!」って言ってるのと同じだからね。


妊婦が乗ってるのかもしれない。
最近、事故を起こしてしまって、
慎重になってるのかもしれない。
社長や顧客が乗ってたら最悪だね。


すべての交通事故の32%、死亡事故の35%は追突事故らしいよ。


デメリットの方が多すぎるんだ。
ただ自分のペースで走ってるだけ。


特定の区間以外は、このスピード以上で走れっていう法令は無いんだ。
どんなに遅く走っても、それはその人の自由なんだ。
反応しない練習のまとめ
私もそれぐらいはわかってるつもりなんだけどね。


後で冷静になった時に、大人げなかったと思うんだよね。
だから、自分の反応を見て、冷静に考えないといけないのね。


反応を見て、正しく理解する。
そうすれば、後悔しないような行動が取れるんだ。
仕事を頑張って、その分を取り返そう、とか思えるかもね。


欲を無くすのは無理なんだから、早く家を出るしかない。
そんな理解も得られるね。
イライラした時以外でも、そうやって冷静に判断したいわね。

今日の結論
▷欲が苦しみを生む
▷苦しみとは心の反応
▷反応を正しく理解すれば
苦しみは減らせる
劣等感を無くす方法


「他人より優れていたい」という欲が邪魔された時に、心が反応して生まれるのが劣等感だ。
悔しい・・・
情けない・・・
みじめだ・・・
多すぎたり強すぎたりする劣等感は、人間の頭を悩みで埋め尽くす。
そして、前向きに生きるエネルギーを奪ってしまう。
無くす方法も身につけようってのが今日のテーマだったわね。


まぁ、現実的には『無くす』ってのは難しいんだけどね。
『弱める』の方が正しいかな。
弱めるだけでも楽になるはずよ。


難しいと感じたら、劣等感があることを自覚するだけでもいいよ。
私は今、悔しいと感じている
私は今、羨ましいと感じている
私は今、情けなさを感じている
これが出来るだけでも、必ず劣等感は弱められる。


負けてる自分を素直に受け入れる。
今日のテーマとも深く関わるから、知っておくといいと思うよ。
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